惑星同士の位置関係でダシャーを読む①

最終更新: 3月14日

惑星の象意、ハウスの象意、絡み、ヨーガ・・・ダシャーの示している運命の暗示を読み取るために、インド占星術ではさまざまな指標を参照します。

これまであまり触れてきませんでしたが、そのひとつに惑星同士の位置関係があります。

惑星同士の位置関係とはどういうことか?

今回は少し初心に戻って、この概念の解説をしたいと思います。

以前、ガジャケーサリ・ヨーガの記事で木星と月が「互いにケンドラの関係性にある」という条件を紹介しましたが、簡単に言えばこれが惑星同士の位置関係です。

この関係性を大きく分類すると次のようになります。

●互いにケンドラの配置

・1-7

・4-10

●互いにトリコーナの配置

・5-9

●互いにウパチャヤの配置

・3-11

●互いにドゥシュタナの配置

・2-12

・6-8

ケンドラ、トリコーナなどのハウス分類に関しては12ハウスの象意の記事で簡単に紹介しているので、わからない方はご覧ください。

それでは具体的に、ピカソのホロスコープを例に説明してみましょう。

1-7の配置

太陽と土星に注目してください。

太陽が在住する星座(天秤座)から見ると、7室に土星が在住しています。

逆に土星から見ると、太陽がそこから7室に在住しています。

これが1-7の配置です。

4-10の配置

金星から見ると、火星は10室に在住。火星から見ると金星は4室に在住。

これが4-10の配置です。以上2パターンが「互いにケンドラの配置」。

5-9の配置

金星から見ると木星は9室に在住。木星から見ると金星は5室に在住。

これが5-9(互いにトリコーナ)の配置です。

3-11の配置

金星から見ると水星は3室に在住。水星から見ると金星は11室に在住。

これが3-11(互いにウパチャヤ)の配置です。

2-12の配置

金星から見ると太陽は2室。太陽から見ると金星は12室。

2-12の配置です。

6-8の配置

金星から見ると土星は8室。土星から見ると金星は6室。

6-8の配置を作っています。以上2パターンが「ドゥシュタナ」の配置。

以上が惑星の位置関係のパターンです。

このパターンはガジャケーサリ・ヨーガのように特定のヨーガ(コンビネーション)の成立条件になる時もありますし、何よりダシャーの良し悪しを読み取る時の手がかりになります。

というわけで、今回は長くなりそうなのでここまで。

次回の記事ではピカソのホロスコープを例に、惑星の位置関係から見たダシャーの説明、さらに互いの位置関係によってもたらされる特殊なヨーガについても説明したいと思っています。

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