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- 2018年5月29日
偉大な王様が死んだあとは、何が残る?映画『ルイ14世の死』を観てきました!
個人的に、休日の過ごし方に迷ったら、まずチェックするのが渋谷のミニシアターのラインナップ。渋谷の駅前の混雑っぷりはさすがに辟易しますが(あと駅の構造がわからない)、渋谷はミニシアター好きには「外せない」土地柄でもあります。 で、フライヤーを見て気になっていたのがこの『ルイ14世の死』。 監督は「ヌーヴェル・バーグの申し子」と名高いアルベルト・セラ。うーん、知らない監督だ。でも明朝体で大きく刻まれた「豪奢で陳腐な死」という宣伝文句が鮮烈で、どこか心惹かれるものがある。やっぱり宣伝って重要ですね。 あと、見逃せないのが右下の「ジャン=ピエール・レオ主演」の文字。実は先日、名画座で「大人はわかってくれない」を初めて鑑賞したばかりだったので、主役のアントワーヌ少年を演じた名優が出演しているというのは驚きでした。 かつての「若者の顔」を演じた俳優が、「陳腐な死」を迎える老人を演じる。こういう部分にも、本作の見逃せない要素があるのかもしれません。 ということで先週、渋谷の『シアター・イメージ・フォーラム』に足を運んで鑑賞してきました。 |『ルイ14世の死』は

- 2018年5月24日
【11室】の象意
ウパチャヤ・ハウス※のひとつ。 利得、収入。富。朗報。願望成就。兄、姉、友人。 父方の叔父。左耳。くるぶし。妻の兄弟、母親の寿命。 11室は絡むハウスの象意を「倍々」にして取得していくという暗示があるが、11室は解脱を意味する12室のひとつ手前に位置するため、涅槃へと至る直前の最後の罠をあらわす。 ※ウパチャヤ・ハウスとは、ラグナから数えて3,6,10,11番目の星座のこと。最初は困難をもたらすが、努力とともに改善されていくことを暗示する。ちなみに、10室はケンドラ・ハウスでもあるため、通常ウパチャヤ・ハウスというと3,6,11室を意味する場合が多い。 インド占星術鑑定のご依頼・お問い合わせはこちら https://www.akbar.space/contact

- 2018年5月22日
インド占星術のアスペクト・ルール
どーもこんちは。アキュバルです。 今回は惑星のアスペクトについて解説してみようと思います。 以前の記事「ハウスと支配星」で惑星の在住と支配について説明しましたが、アスペクトもまた、ホロスコープを読み解く上で絶対に外すことのできない基本概念といえます。 Aspect(アスペクト)はドリシュティ(Drishti)とも呼ばれ、「見る」ことを意味します。 文字どおり、惑星が別の星座(あるいは惑星)を「見る」、視線を投げかけるわけですね。 惑星は在住した星座(ハウス)に影響を及ぼすのは言うまでもありませんが、アスペクトで別の星座(あるいは惑星)を「見つめる」ことによって、遠く離れた場所にも影響を与えることができるわけです。 それでは、具体的に見ていきましょう。 原則1:惑星は対角線のハウスにアスペクトする マリリン・モンローのホロスコープを例に説明します。 矢印が示しているように、金星は対角線の星座である4室の天秤座にアスペクトしています。 惑星は、在住する星座から数えて7室にアスペクトする。これが第1の原則にして基本中の基本です。 マリリン・モンローの4

- 2018年5月19日
ホロスコープをふと「美しい」と思うとき
色々な人のホロスコープを、数多く見てきて思うこと。 それは、万人のホロスコープは「平等である」ということ。 ホロスコープは生まれ落ちた瞬間の宇宙の写し絵だ。 惑星は9つ。星座は12。それは増えることも減ることもないし、どんなに聖人君子ぶった人間のホロスコープにも、欲望やカルマを表すラーフがしっかりと刻まれている。 僕たちは、9つの惑星と12の星座というフレームを共有し、この大地に生きている。 こういう意味では、僕たちは生まれながらにして「平等である」と言えるかもしれない。 でも、同時に感じることがある。 それぞれのホロスコープには「美醜」がある。 このあたりは個人的な感覚なのでうまく言葉にできない。 ホロスコープを見て、「なんだかとっちらかってるなぁ」と感じる人もいるし、同時に惑星の配置を眺めているとなんだかある種の「意思」というか、「整い」のようなものが感じられて、「美しい」とさえ思える。 そんなホロスコープも時に拝見することがある。 「微細な視点で見れば、生ゴミもダイヤモンドもそれを構成するのが原子であるということに変わりはない」 これはある

- 2018年5月15日
この恋実る?実らない?片思いのプラシュナ
インド占星術学習者(中級者)向けの記事です。 ある占星術の研究グループで出されたプラシュナのお題です。 「相談者は片思いをしているが、この恋は実るだろうか?」 というもの。 繰り返しの解説になるかもしれませんが、プラシュナとは相談を受けた時刻と場所でホロスコープを作成し、物事の吉凶を占う方法のことです。占術でいえば易のような「卜占」にあたるもので、タロットカードのように占星術を使うテクニックですね。 ですが正直、本格的に占うとしたらプラシュナだけでは不十分で、相談者本人のホロスコープとダシャーを用意して、具体的な状況をしっかりと聞き取ることが必要です。 ですので、ここで紹介する僕の意見は決して正解や模範解答ではありません。あくまでひとつの解釈としてお読みください_φ(・_・ 2018/5/4 16:06 東京都立川市 <ホロスコープの解説> ●ネガティブな点
・イタサーラ・ヨーガ(※1)がひとつも成立していない(水星と月は遠い)。水星(1L)と土星(5,6L)、金星(2,9L)のイシュラーフ・ヨーガ(※2)が成立している。
・1Lが7Hで減

- 2018年5月8日
【ラーフ】の象意
太陽と月の軌道から算出される感受点のひとつ。影の惑星(チャヤ・グラハ)と呼ばれる。 幻影、飽くなき欲望、不満足。外国人。毒。詐欺。クンダリーニ、巡礼。 俳優業、航空工学、心理学。南西の方位。 ケンドラハウス(1.4.7.10)に在住してトリコーナハウス(1.5.9)の支配星と絡むか、トリコーナハウスに在住してケンドラハウスの支配星に絡むと、ラーフはラージャヨーガ・カーラカ※として振る舞う。 ※社会的成功をもたらす惑星 インド占星術鑑定のご依頼・お問い合わせはこちら https://www.akbar.space/contact

- 2018年5月5日
太陽を喰らう竜、月を呑む悪魔
インド占星術に登場する9つの惑星(ナヴァ・グラハ)のうち、最も謎めいた惑星であるラーフとケートゥ。 ラーフは『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』などの古代神話を起源とするアスラ(悪魔)で、その多くは竜や蛇の姿で描写されます。 あらゆる人間のホロスコープに存在し、カルマや執着心を表すと言われる架空の惑星ラーフ。 今回は、その発祥となる物語をご紹介します。 遥か遠い昔。デーヴァ族(神々)はいまだこの世界の支配権を確立しておらず、アスラ族(悪魔)と力が拮抗していた。そんな時代の話。 神々が年老いてその力が衰えると、アスラ族は世界の支配者の座を狙い、覇権を奪おうと試みた。これに対し、デーヴァ族は不老不死の霊薬アムリタを作り出すことで、神々の支配を永遠のものにしようと考えた。 ヴィシュヌ神はアスラ族と一緒になって1000年間も天界の海を攪拌し、次第に海は白いミルク状の液体へと変化した(乳海攪拌)。 そこから月の神ソーマや幸運の女神ラクシュミなどが飛び出し、最後にダンヴァンタリ(医学の神)が誕生した。ダンヴァンダリはひとつの壺を抱えていた。この壺の中に入ってい

- 2018年5月1日
【8室】の象意
モクシャ・ハウス※のひとつ。 遺産相続、寿命、スキャンダル、秘密。結婚の内容、配偶者の稼ぎ。犯罪。窃盗。オカルト、ヨーガ、性エネルギー。慢性病、外生殖器。研究者。 他のハウスと絡むと「中断」「失敗」をあらわす。 (例)5-8のコンビネーション→学業の中断、転科 10-8のコンビネーション→失職、転職 ※モクシャハウスとは、ラグナの星座から数えて4、8、12番目の星座のこと。霊的な資質、解脱を意味する。 インド占星術鑑定のご依頼・お問い合わせはこちら https://www.akbar.space/contact
