「惑星・ハウス・星座」を映画で考える
近況ですが、師匠である清水俊介先生の「0からはじめるインド占星術」基礎講座のお手伝いをすることになりました。
僕が担当するのはレッスンで学んだものをアウトプットする「ワーク」で、インド占星術を始めたばかりのみなさんとワイワイ楽しみながらやっています。
また、現在プライベートレッスンを請け負っているのは二名。こちらも非常に熱心で、行く末が楽しみです。
さて、今回のタイトルなのですが、「映画で考える」。
これは実は僕の発案ではなく、ずっと前に清水先生に教えてもらったコンセプトです。
このウェブサイトの「インド占星術について」では
映画の一場面にたとえれば、星座はロケーション、惑星は登場人物、ハウスはシナリオといえるかもしれません。映画を観る時に、風景だけ観ている人はいませんよね。あくまで、星座はひとつの要素だということです
と書きましたが、まさにこういうことですね。
ここで何が強調されているかというと、西洋占星術(ポップ占星術)との違いです。
星座の象意を重視する西洋占星術と違い、インド占星術において最も重視されているのはハウス、その次に惑星。それに比べれば星座の影響は微々たるもの、というわけですね。
では、せっかくなので実際に映画で「惑星・ハウス・星座」をあてはめるとどうなるのか見てみましょう。以下は完全にいち映画ファンである僕のお遊びなので、参考程度にご覧ください。
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還
『ロード・オブ・ザ・リング』とは、J・R・R・トールキンの小説『指輪物語』を原作とし、ピーター・ジャクソンが監督・共同脚本を務めた叙事詩的ファンタジー冒険映画三部作。『王の帰還』はその最終章にあたる。
長旅の末、魔王サウロンを倒した「旅の仲間」たちは無事帰還し、仲間の中心的存在であったアラゴルンはミナス・ティリス城でゴンドール王として即位。以前から想いを寄せていたエルフ族のアルウェンに求婚する。
惑星(登場人物)
アラゴルン(左)―王様なので太陽。
アルウェン(右)―お妃さまなので月。
ハウス(シナリオ)
戴冠式と考えると、最も公(Public)なハウスである10室。もしくは玉座をあらわす4室。
サウロンを倒した末の凱旋と考えると「獲得・願望成就」の11室。
アルウィンへの求婚の場面と考えると7室。
星座(場所)
ミナス・ティリス城。王宮なので獅子座?
ラ・ラ・ランド
2016年に公開され、アカデミー賞6部門で受賞するなど絶賛されたミュージカル映画。俳優志望とピアニストの恋愛を描いた映画で、脚本・監督はデミアン・チャゼル、主演はライアン・ゴズリングとエマ・ストーンが務めた。
ハリウッド女優を夢見るミアとジャズピアニストを目指すセブ。夢を目指す途上で出会ったふたりは偶然パーティ会場で再開。必ずしも第一印象は良くないふたりだったが、帰り道で美しい夕焼けの風景を前に語り合い、リズムに合わせて踊り始める。
惑星
ミア(左)―女優さんなので金星。元気で自分の欲求に素直な性格は火星やラーフっぽい。
セブ(右)―芸術家なので月(もちろん金星でもよい)。職人肌で、オールドジャズに頑なにこだわるあたり頑固さがうかがえるので土星の要素もあり。
ハウス
ダンスシーンなので芸術やパフォーマンス、エンタメの3室。この時点でまだふたりは恋人ではないが、恋の始まりを予感させるという点で5室や7室もアリ。
星座
ハリウッド。歓楽街という意味のある双子座や、人の交流が盛んな天秤座のイメージ。
ドラゴンボール
言わずと知れた国民的アニメ。7つ集めると願いを叶えることができる「ドラゴンボール」をめぐった冒険譚・・・であったが今では軽く惑星を吹っ飛ばせる人たちが織りなす宇宙的規模のアクションアニメに。
惑星
悟空(右)―武道家なので凶星の影響ありそう。最高星位の太陽。
クリリン(左)―頭ツルツルなので月(満月)。
ハウス
亀仙人の修行。「超ハード」とあるのでスポーツや鍛錬の6室。
亀仙人という「先生」に師事するというシークエンスなので9室。
また、いわゆる「秘教」、特殊な修行を行うので8室。
星座
木が生えているが平坦な場所。牡牛座かな?
・・・というわけで、「惑星・ハウス・星座」を映画にあてはめて考察してみました。
まあお遊びなのであまり真に受けないでいただけると幸いです。
そういうわけでインド占星術で最も重要なのはハウスである、そういうイメージが少しは伝わったかなと思います。
では、そのハウスを決めるうえで欠かせないものは?
そう、出生時刻でしたね。このあたりのことは以前の記事「インド占星術に出生時刻が「絶対」必要な理由」に詳しく書いてありますので、よろしければこちらもご一読ください!
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