新たなダシャーの研究をしています
更新日:7 日前

インド占星術にはヴィムショッタリ・ダシャーやチャラ・ダシャーなど、多種多様なダシャー(運命予測技法)が存在します。
無条件で使えるもの(アンコンディショナル)、使用するのに特定の条件を満たす必要があるもの(コンディショナル)、さらに分割図のD9(ナヴァーンシャ)で使うものなど、そのバリエーションはさまざまです。
実はそういったダシャーの中でも、特に僕が研究テーマとしてずっと観察してきたものがあります。気が付いたら10年もの歳月が流れていたのですが、最近ようやく気づきがあり、「これは使えるのではないか?」という段階に来ています。
つまり、既存のダシャーを自分なりのアイディアで改良したということですね。
初心のうちはこういうことは控えたほうがいいと思いますが、このダシャーに関しては10年間使ってきたので、そろそろいいかな?と思っています。
その新たなダシャーの名称も詳細も、この場で明かすことはできませんが、今回はそのダシャーの検証例を少しだけご紹介したいと思います。
ジェイミニ占星術の知識が必要ですので、内容は中級者向けになります。

最初はスティーブ・ジョブズ。
このダシャーはD9(ナヴァーンシャ)で見ます。ここが重要なポイントです。
1995年の『トイ・ストーリー』公開とPixarの上場で彼はビリオネアになり、1996年にAppleがNeXTを買収したことでCEOに就任。1998年のiMac大ヒットでAppleを倒産危機から救います。また、プライベートでは1995年に次女、1998年に三女が誕生しました。
このダシャーではこれらのイベントはすべて1992年から始まる魚座期にあたります。
ちなみに1992年には『トイ・ストーリー』の制作が本格的に始まっていました。
魚座から10室には金星が在住し、上昇を意味するAmK(アマティア・カーラカ)の土星がアスペクト。クリエイティブな分野での成功を示唆しています。
また、魚座には子供をあらわす木星がアスペクトし、魚座から見た5室にはやはり子供をあらわすPK(プトリ・カーラカ)がアスペクトしています。

第42代アメリカ合衆国大統領のビル・クリントン。
彼が大統領に就任したのは1993年1月。1996月には2期目の当選を果たしています。
プライベートでは、1994年に母親が癌で死去しています。
これらのイベントは、このダシャーにおいてすべて乙女座にあたります。
乙女座から10室にAmKの金星があり、多数のラージャヨーガを形成して成功を示しています。
しかし、母親をあらわすMK(マトリ・カーラカ)は乙女座から8室にあって傷ついており、その点は良くありません。
乙女座のダシャーは1997年1月から牡羊座に変わります。
牡羊座にはAK(アートマ・カーラカ)の火星とGK(ギャーティ・カーラカ)の太陽が在住。さらにラーフ・ケートゥのアスペクトも受けており、牡羊座から見た10室のクオリティも大幅に下がっています。
実際、1998年にはホワイトハウスの実習生モニカ・ルインスキーとの「不適切な関係」が発覚。1998年12月には偽証と司法妨害の容疑で弾劾訴追を受け、2001年1月任期満了に伴い大統領を退任。また、2004年9月には心臓のバイパス手術を受けました。
これらはすべて牡羊座期の出来事です。

「忠誠心のあるホロスコープとは?」の記事でご紹介したロンメル将軍です。
1939年に第二次世界大戦が勃発するまでの間、ドイツ軍人にとっては物理的な戦場が存在しない平和な時代(ヴァイマル共和政期)でしたが、この時期ロンメルは歩兵学校の教官として士官候補生たちに戦術を教えていました。
また、ここで講義用にまとめた戦術ノートや実戦の回顧録が、1937年に出版されて大ベストセラーとなる著書『歩兵戦術(Infanterie greift an)』のベースとなりました。
以上の時期はこのダシャーにおいて双子座期にあたります。1室と10室に凶星の影響はまったくなく、実戦での活躍はありません。5室には学問を意味するPK(プトリ・カーラカ)の水星があり、木星がアスペクトしています。5室・水星・木星のコンビネーションは執筆をあらわします。
ダシャーは1934年11月に水瓶座に変わり、ここで運命が大きく動き出します。
ゴスラーの駐屯地をヒトラーが視察に訪れた際、ロンメルの指揮がヒトラーの目に留まり、1935年1月には中佐に昇進。1939年には第二次世界大戦が勃発し、ロンメルはドイツ・アフリカ軍団司令官として北アフリカへ。英軍を圧倒し「砂漠の狐」の異名を轟かせます。 しかし最終的にヒトラー暗殺計画への関与を疑われ、1944年10月に毒薬を仰ぎ自殺。
これらはすべて水瓶座期の出来事ですが、水瓶座から1室と10室には太陽と火星がアスペクト。戦場における活躍と身の危険をあらわしています。
これはほんの一例ですが、こうした検証を公的活動だけでなく、結婚や出産、肉親の逝去などさまざまなテーマで行っています。D9を使う以上、正確な出生時刻が保証されている必要があるため、使用するホロスコープも厳選しています。
現在20人ほどの検証を終えましたが、それでもまだこの発見が単なる思い込みや勘違いである可能性もあります。
僕としては毎回「当たってくれ」と祈るような気持ちで検証していますが(笑)、いつの日か、この研究が実を結んで皆さまにご紹介できる日も来るかもしれません。
何か進展があったら、あらためてご報告いたします!



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