【対面鑑定】漫画を描くひとのホロスコープ
先週末の土曜日は、以前鑑定したHさんのご紹介で同僚の方を鑑定させていただきました。
Hさんにはこれまでにも何人もの方をご紹介いただいているので、ありがたい限りです。
さて、今回鑑定させていただいた方は、(もと)漫画家のMさん。今は漫画は描かずに、デザイン系の仕事をしているのですが、今回はちょうど結婚・出産のタイミングということで鑑定にいらっしゃました。
今回、一番大変だったのは出生時間が曖昧だったこと。母親の記憶によれば、出産が終わった時には空が明るくなりかけていた、という手がかりしかありません。
こういう場合には、兄弟構成、両親の仕事、重要なライフイベントをできるだけ多く集めて、出生時刻を細かく検証する必要があります。いわゆる時刻修正ですね。
こちらはMさんのホロスコープ。時刻修正の結果、導き出した出生時間は5時9分です。この日の日の出時刻は5時ちょうど。5時過ぎなら「出産が終わったら、空が明るくなりかけていた」という発言とも符号します。
ホロスコープの特徴としては
・惑星が非常に強い。1室で月が高揚、3室で木星が高揚、4室で土星がヴァルゴッタマ、12室で火星が高揚している
・ラグナロードの金星が12室→人前に出るよりも、裏舞台で活躍する
・4室が土星とラーフで傷ついている→故郷を出る運命
・表現活動のハウスである3室が強い→創作の才能
などが挙げられると思います。特に3室の強さが印象的。こうして見ると、漫画家さんにピッタリのホロスコープですね。
こちらは、兄弟運、姉妹運を見る時に使う「ドレッカナ」というホロスコープです。Mさんは上に兄が二人いらっしゃるということですが、これが時刻修正の大きなヒントになりました。
Mさんのダシャーは出生~1980年9月まで月期。月は出生図で3室(兄弟)の支配星であり、ドレッカナでは11室(兄・姉)にアスペクトしています。
つまり、Mさんには上の兄か姉がいることを暗示しています。
両親や兄弟、はたまた赤の他人のはずの配偶者の運命がホロスコープにあらわれるのも、インド占星術の不思議のひとつ。なので、僕は時刻修正の際には必ずご兄弟や両親のことをお伺いするようにしています。
この日はちょうど桜の開花日。
鑑定を終え、母校である学習院大学に目をやると、キャンパスには桜が咲き誇っていました。
出産を控え、これからまさに「ドゥビ・ジャンマ・イヤー」という人生における大きな転機を経験しようとされているMさん。これからのますますのご活躍をお祈りしています。