【アディ・ヨーガ】月の光が満ちる時・・・
今回は惑星が織り成す特別なコンビネーション、ヨーガについて紹介します。
ヨーガといえば、身体を動かすハタ・ヨーガがすっかりお馴染みになってしまいましたが、もともとヨーガとは牛を繋ぐロープを意味し、そこから広く神と人間との「結びつき」を表すようになったそうです。
インド占星術におけるヨーガは主に惑星同士の特別なコンビネーションを意味し、そのバリエーションは1000を優に超えるとされています。リーディングにおいてはホロスコープやダシャーの意味合いを補足する役割にとどまるものですが、知っておくと便利なヨーガも数多くあります。
今日はそのひとつ、アディ・ヨーガを紹介します。
Adhi Yoga
【定義】
月、もしくはラグナ(アセンダント)から数えて6、7、8ハウスに吉星(金星、水星、木星)がすべて在住する。
※6、7、8ハウスそれぞれに吉星が入らなくても構わない。例えば、8ハウスに金星、水星、木星が全て入ってもアディ・ヨーガは成立する。
【意味】
教養があり、快楽に恵まれる。繁栄、大出世。
意味については、古典に書かれていることなので、文字通りに受け取る必要はありません。ぶっちゃけ、似たようなことが書かれていることが多いです。なので、このヨーガできていたら「ラッキー✨」ぐらいに思っておけばいいでしょう。
このヨーガは、月が対角線にある吉星たちからエネルギーを注がれて成立します。月に満ちる光が幸福をもたらすというヨーガなのです。
こちらは僕の友人のMさん(女性)のホロスコープ。
月は8室のさそり座に在住。そこから数えて6室に木星と水星、7室に金星が在住しており、アディ・ヨーガが成立しています。
アディ・ヨーガの説明に「繁栄」とか「大出世」とはありますけど、彼女に関してはあまりそういうイメージはないですね。ただ、僕の身近な人間の中でもっともスピリチュアルな人のひとりであるのは間違いないです。
「スピリチュアル」っていうのは、いわゆる「魂の学び」とか「アセンション」とか、そういう概念にハマっているというわけではなく、純粋に人として素直、敬虔だという意味で。
彼女の場合、物質面ではなく、精神面にアディ・ヨーガの良い影響を受けているということなのかな?もっと検証してみたいんですけど、アディ・ヨーガって意外に成立条件が厳しくて、鑑定でもほとんどお目にかかったことがないんですよね。
彼女はその希少な一例です。
では、有名人のホロスコープからもひとつ。
こちらは、主に物質面で恩恵を受けている人の一例。世界一の資産家、ビル・ゲイツ氏です。
月は10室の魚座に在住。そこからカウントして6室に木星、7室に水星、8室に金星が在住して綺麗なアディ・ヨーガを形成しています。
アディ・ヨーガを形成している水星、金星、木星、そして月のダシャーはどうでしょうか?
木星のダシャーは87歳からなので除外するとして、その他のダシャーを少し見てみました。
(参考URL : 「スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツの軌跡を物凄くザックリと年表にしてみた」https://matome.naver.jp/odai/2140534340135755101)
水星期
1970年 友人のポール・アレンとトラフォデータ社を設立。
1973年 ハーバード大学に入学。