太陽を喰らう竜、月を呑む悪魔


インド占星術に登場する9つの惑星(ナヴァ・グラハ)のうち、最も謎めいた惑星であるラーフケートゥ

ラーフは『マハーバーラタ』『ラーマーヤナ』などの古代神話を起源とするアスラ(悪魔)で、その多くは竜や蛇の姿で描写されます。

あらゆる人間のホロスコープに存在し、カルマや執着心を表すと言われる架空の惑星ラーフ。

今回は、その発祥となる物語をご紹介します。

遥か遠い昔。デーヴァ族(神々)はいまだこの世界の支配権を確立しておらず、アスラ族(悪魔)と力が拮抗していた。そんな時代の話。

神々が年老いてその力が衰えると、アスラ族は世界の支配者の座を狙い、覇権を奪おうと試みた。これに対し、デーヴァ族は不老不死の霊薬アムリタを作り出すことで、神々の支配を永遠のものにしようと考えた。

ヴィシュヌ神はアスラ族と一緒になって1000年間も天界の海を攪拌し、次第に海は白いミルク状の液体へと変化した(乳海攪拌)。

そこから月の神ソーマや幸運の女神ラクシュミなどが飛び出し、最後にダンヴァンタリ(医学の神)が誕生した。ダンヴァンダリはひとつの壺を抱えていた。この壺の中に入っていたのが、霊薬アムリタである。

しかし、この霊薬アムリタは即座にアスラたちによって奪われてしまう。

そこでヴィシュヌ神は幻力によって絶世の美女に化け、アスラたちを誘惑し、その隙に見事アムリタを奪い返すことに成功した。これにより、神々は不死となり、アムリタを飲むことができなかった悪魔は寿命のある存在となったのである。

・・・しかし、アスラたちの中にも狡猾で知恵の働く者がいた。それがラーフである。

ラーフは変装して神々の中に紛れ込み、アムリタをこっそり盗んで飲み始めた。しかし、ラーフの正体を見破った太陽が慌てて神々に侵入者の存在を告げた。

その知らせを聞いたヴィシュヌ神はラーフめがけてチャクラム(円盤)を放ち、その首を切り落した。しかし、ラーフの口から流れ込んだアムリタは喉まで達しており、首から上だけが不死となった。

ラーフは首のみで天に昇ると、告げ口した太陽と月を恨み、永遠に追い続けるようになった。戦いの中でラーフは太陽と月を捕らえ、呑み込むが、ラーフには身体がないためにすぐに出てくることができる。これが、日蝕と月蝕の由来である。

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