五つの偉大なる魂のヨーガ【パンチャ・マハープルシャ・ヨーガ】

最近、米津玄師さんの『海の幽霊』にハマッてます。その影響で、映画『海獣の子供』も観てきました。もうMVは50回は見たと思いますね。泥沼のようなハマり方をしています。米津さんって「アーティステックな作風のヒットメーカー」ぐらいの認識だったんですけど、もしかしたら巨匠クラスの才能の持ち主なのかなと思ったくらい。
映画はとても詩的というか、感覚的なので感想を伝えるのは難しいですね。ただ、
「宇宙にとって人間はどういう存在なのか?なぜ、人間は知性という重荷を背負って生まれたのか?」
について、個人的に思いを馳せることができる良い映画でした。まだ公開していると思うので、未見の方はぜひ!
さて、今回はヨーガ(惑星同士の特別なコンビネーション)の紹介シリーズ、第5弾です。今回取り上げるのはパンチャ・マハープルシャ・ヨーガ。
これは成立条件がとてもわかりやすいので、初心者の方でも簡単にチェックできるヨーガなのですが、その影響は絶大。
最近鑑定に来られる方が偶然にも立て続けにこのヨーガを持っていたので、今回紹介してみようかなーと思いました。それでは、さっそく見てみましょう。
Pancha Maha Purusha Yoga
【定義】
定座orムーラトリコーナor最高星位の惑星(ラーフ、ケートゥ、太陽、月を除く)がケンドラ・ハウスに在住する。
【意味】
(例)裕福、有名になる。繁栄、幸運。子供、配偶者および車に恵まれ、良い食事を取る。
定位とかムーラトリコーナとか、惑星の品位についてわからない方はこちらの記事をご参照ください。
パンチャ・マハー・プルシャとは、そのまま訳すと「五つの偉大なる魂」。
五つとは、水星・金星・火星・木星・土星といったそれぞれの惑星を指します。
なぜ、五つなのか?
ラーフとケートゥは「阿修羅」👿の惑星なので偉大にはなりえないし、太陽と月に関しては「最初から偉大だから」😇というのが理由のようです(太陽は王、月は王妃)。
また、パンチャ・マハープルシャ・ヨーガというのはあくまで総称であって、成立する惑星によってさまざまな正式名称があります。
水星→パドラ・ヨーガ
金星→マラヴィヤ・ヨーガ
火星→ルチャカ・ヨーガ
木星→ハンサ・ヨーガ
土星→シャシャ・ヨーガ
例えば、火星が7室で定座にあれば、その人はルチャカ・ヨーガを持っているということですね。
では、パンチャ・マハープルシャ・ヨーガの効力とはいかなるものか?古典には何やらごちゃごちゃと書いてありますが、要は
「その惑星の良い面が発揮され、パーソナリティーや人生そのものに強く影響する」
ということだと思います。
例えば、マラヴィヤ・ヨーガの持ち主であれば、音楽・アート方面への志向・適性が強くなり、性格にもそれが反映されるということですね。
とにかく、マハープルシャ・ヨーガは成立する惑星が何であれ、その人のホロスコープを大幅に強化してくれるラッキーなヨーガなのです。

こちらは先月鑑定した方(女性)のホロスコープ。
彼女の場合、10室で水星が定座にあるのでパドラ・ヨーガが成立していることがわかります。
彼女の場合、本を作る活動をしていたり、長年にわたってブログの執筆を続けていたり、非常にまめに家計簿をつけていたり、話を聞いてみると非常に水星的な性質(計算・出版)が強く出ていることがわかります。10室水星なのでお仕事も事務。これもセオリー通りです。

こちらは、つい最近鑑定したMさん(女性)のホロスコープ。
1室で金星がムーラトリコーナなので、マラヴィヤ・ヨーガです。
彼女は接客業を長年されているのですが、現在携わっているのが洋服の販売。過去には宝石を取り扱っていたこともあるそうです。ファッション、宝石、どちらも金星の象意ですね。
また、彼女の場合1室で成立しているからか、容姿端麗で華やかな印象。スピーチの2室には木星もアスペクトしており、外見と言葉、どちらでも人を魅了することができそう。
というわけで、今回は「偉大なる五つの魂」、パンチャ・マハープルシャ・ヨーガをご紹介しました。
このヨーガの最大の特徴は、ダシャーの良し悪しに関わらず、生涯を通じてその効果を発揮できるということ。いわばその人の「守護惑星」を持っているとも言えるかもしれません。
また、ラグナからだけではなく月から見てケンドラ・ハウスに在住していれば成立と見なすという考え方もあるようです。
ぜひ、自分のホロスコープをチェックしてみてください!