Introduction 

伝承によれば、この世界は三つの様相で成り立っていると伝えられる。

それは「約束」「時間」そして「光」である。

その三つの規範の中で、最も本質的にして深遠なもの。それを人は「光(Jyoti)」と呼んだ。

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その青年の旅路は、常に二匹の竜とともにあった。
俗なるものを象徴する黒き竜ラーフ、聖なるものを象徴する白き竜ケートゥである。

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求めるのは「Jyotisha(光の神)」と呼ばれる秘儀。星辰からあらゆるものの命運を読み解くことができるという。
だが、その伝承も絶えて久しい。

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竜たちは言った。
「七度生まれ変わらねば、Jyotishaの影を踏むことさえできないだろう」
だが、青年が礫土(れきど)を歩む足は止まらない。彼方に見える山稜は、暁の光でわずかに白みはじめていた。

これは、惑星と人の相関性が常識となる遥か以前の物語。
その科学をかつて人は「占星術」と呼んでいた―