【医療占星術】不測の怪我をあらわす惑星と、部位の特定
- 21 時間前
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過去記事で「アリシュタ・ヨーガ」という病気や怪我などのさまざまな「不幸」をあらわすコンビネーションについて解説しました。
インド占星術を医療に応用する「医療占星術」はまだまだ発展途上ではありますが、僕自身も鑑定を通じて少しずつ理解を深めているところです。
医療占星術が医療に寄与できる可能性があるとしたら、それはダシャーやトランジットを通じて病気・怪我の発生や経過といった「時期の特定」であり、「診断」ではありません。
しかし、ホロスコープにその方の既往症や持病、過去の怪我などがよく示されている場合もあります。
今回は「怪我」をテーマに、ホロスコープにあらわれるアリシュタのコンビネーションを見てみましょう。
怪我をあらわす惑星とは?

こちらのYさんは先日鑑定した方なのですが、高校の体育の授業中に足首の靭帯を損傷。以来、後遺症が残ってしまったとのことです。
結論から言うと、こうした不測の怪我に深く関わっている惑星は、まず太陽と火星。状況によってはケートゥも該当すると考えています。
太陽は骨や腫れ、火星はやはり骨折や炎症、ケートゥは創傷を意味します。
端的に言えば、これらの惑星が深く傷つけている部位が、要注意であるということです。
また、部位の特定に深く関わっているのがハウスと星座です。インド占星術にはカーラ・プルシャといって、12星座や12ハウスを「宇宙の巨人(Cosmic Man)」に見立て、それがそのまま人間の身体の各部位に照応するという概念があります。
つまり星座とハウスが頭部や胸部、足といった人間の身体の各部位に対応しているわけです。

ここでは、ハウスにフォーカスして見てみます。Yさんが損傷された「足首」はハウスにおいて「12ハウス」に該当します。
Yさんは天秤座ラグナ。12ハウスの乙女座にはケートゥがあり、12ハウスを支配する水星は太陽とコンジャンクトして火星にアスペクトされています。
12ハウス(足)が太陽・火星・ケートゥによって深く傷ついているのがわかると思います。
ハウスを見る時は、必ずそのハウスの支配星もチェックしてください。
一例だけでは説得力がないので、ここで、太陽・火星(あるいはケートゥ)とハウスの組み合わせが怪我の部位をよく示している例をいくつかご紹介します。
Kさんのケース:膝の故障

こちらのKさんは元バスケ部ですが、練習の最中に膝を痛めてしまったとのこと。
膝関節・膝頭に該当するのは10ハウスです。
獅子座ラグナで、10ハウスの牡牛座には火星と太陽がアスペクトしています。
Nさんのケース:手首損傷

Nさんは整体業に携わっていましたが、右手母指関節に腫瘍ができて休業。その後もサロンの先生に無理な施術で手首を壊されてしまうなど、しばらく仕事できない時期が続きました。
手指や掌、手首は3ハウスに該当します。
ラグナは牡牛座で、3ハウスを支配する月には火星がアスペクト。さらに月と太陽は度数(18°)でほぼ重なっており、ディグリー・コンジャンクション※です。
3ハウスを太陽と火星(さらに逆行土星も)が傷付けています。
Mさんのケース:腰部の故障

Mさんは10歳からバレリーナを目指して本格的に練習していましたが、腰を痛めて断念したという過去があります。
脊柱は広範囲にまたがっていますが、いわゆる腰椎は6ハウスに相当すると考えられます。
ラグナは双子座。6ハウスには(逆行土星が在住して)火星と太陽がアスペクトしており、6ハウスを支配する火星はケートゥとディグリー・コンジャンクトしています。
6ハウスに太陽・火星・ケートゥの影響がそろいました。
Cさんのケース:頸椎ヘルニア

Cさんは内視鏡検査医でしたが、負担がかかる検査中の姿勢の影響で、頸椎ヘルニアを発症。以来、内視鏡の仕事から遠ざかってしまったそうです。
頸椎は「首」を示す3ハウスに該当すると考えられます。
ラグナは天秤座。3ハウスには火星がアスペクトし、3ハウスを支配する木星は太陽とコンジャンクト。さらに木星はケートゥにアスペクトしています。
3ハウスと太陽・火星・ケートゥの絡みが明らかです。
水星の傷が意味するもの

さて、ここで再び足首の靭帯を損傷したYさんのケースに戻りましょう。
実は、ハウスや星座だけではなく惑星自身にも身体の部位や機能、臓器などが配当されています。
つまり、著しく傷ついている惑星は、それ自体が弱点を示している可能性もあります。
Yさんの場合、ホロスコープの中で最も傷ついている惑星は何かと問われれば、おそらくそれは水星でしょう。
身体において水星が意味するものは皮膚や神経系、難聴や性的不能などです。
Yさんの場合、靭帯損傷によって歩行機能に後遺症が残ってしまったということは、まさに水星の意味する「神経系」が損なわれてしまった可能性もあります。
水星=つなぐもの
個人的な考えを述べるなら、「靭帯」そのものも水星ではないか?という気がしています。
これは医療占星術の書籍の中には直接見つけられなかったので、僕の推測です。
水星は「皮膚」を意味しますが、皮膚の働きとして挙げられるのは、「表皮」の持つバリア機能と、「真皮」「皮下組織」が持つ結合組織としての機能です。つまり、身体のさまざまな構造を結びつけ、保持する役割も担っているということですね。
ここで連想するのは水星の「つなぐ、つなげる」という役割です。
水星は「メッセンジャー」を意味する惑星であり、二点間をつなぐ役割を持つことから「二面性」「コミュニケーション」「ユーモア」「郵便」「通信」などといった象意が生まれてきます。
そういう意味では、皮膚と同じく結合組織である靭帯(主成分も皮膚と同じコラーゲン)をあらわすのが水星であるというのは、僕の中では腑に落ちる感覚があります。
まだ仮説に過ぎないのでこれから現場で検証していく必要がありますが、惑星の象意からこうしたことを連想していくのはなかなか楽しいです。
最後に、今回に限らず医療占星術に関する記事で注意していただきたいのは、安易にこれらの知識を使って「診断」しないこと。診断・処置に関してはくれぐれも専門家の判断を仰いでいただくようお願いいたします。
※ 惑星同士に直接絡みがなくても、互いの度数が1°以内であれば影響を受けるという考え方。



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