ガジャ・ケーサリ・ヨーガと「ミッション」
- 4月17日
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更新日:4月17日

数知れぬインド占星術のヨーガ(特別なコンビネーション)の中でも特に有名なガジャ・ケーサリ・ヨーガ。インド占星術への興味の入口にいるという人も、勉強を始めたという方も、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。
今回はこのガジャ・ケーサリ・ヨーガにまつわる僕なりの「仮説」をご紹介したいと思います。
ガジャ・ケーサリ・ヨーガの詳細に関してはこちらをご参照ください。
このヨーガの特徴はラージャ・ヨーガという成功のコンビネーションのひとつでありながら、「理想主義」という意味を与えられている点にあります。
たとえば強力なガジャ・ケーサリ・ヨーガの持ち主であるラオ先生は「インド占星術の復興と継承」のためにBVBを立ち上げ、マハトマ・ガンジーはインドの独立のために文字通りその身を捧げました。彼らはまさに理想とミッションを掲げ、それに殉じる生き方を選んだ英傑たちだといえるでしょう。
「ミッション」とは?
ところで、鑑定の際にたまに聞かれるのが「私にミッションはありますか?」という質問です。
「ミッション」という言葉の定義はさまざまですが、おおむね上記のラオ先生やガンジーのような壮大な使命が自分にもあるのだろうか、という趣旨で質問されているものと思われます。
ちなみに三省堂「WORD-WISE WEB」によれば、ミッションの語源はラテン語で「送る」などを意味するmittere。その昔、キリスト教の礼拝の終わりに、司教が「Ite, missa est.(行きなさい、解散する)」と告げる習慣があったことから、ミッションという言葉が「神の言葉を送り届けること」と解釈されるようになったそうです。
現在、ミッションという言葉は映画『Mission: Impossible』のように「目標、およびそれを遂行するための行動」という意味で用いられることもありますが、本来の「ミッション」とは目先の利潤や目標を超え、ある理想や価値観を社会の中で実現することを意味していたものと思われます。
「ミッション」を希求する人たちのホロスコープ
前置きが長くなりました。
さて、長年の鑑定を経て僕が感じているのは、10室に絡むガジャ・ケーサリ・ヨーガを持っている人は、少なくとも「ミッション」を希求する心の持ち主であるということです。
これらの方には、フリーランスでも、会社員でも、仕事において「誰かの役に立ちたい、より良い社会を実現したい」という姿勢が強く感じられます。
環境保護、持続可能性、地域やコミュニティの活性化……その理念はさまざまです。
今回は、鑑定を通じて出会った、そんなガジャ・ケーサリ・ヨーガの持ち主たちを8人ご紹介します。
Case① Tさん

このTさんが関わっている業務はサステナブル・シーフード(持続可能な水産物)に関する取り組み。民間企業のみならず政府に対しても最新の国際基準に沿ったサステナブル・シーフードの立案支援を行なったりする会社のようです。まさに企業自体が地球規模のミッションを掲げて活動しています。
ガジャ・ケーサリ・ヨーガを作る木星が、10室を支配する水星にアスペクトしています。
Case② Nさん

こちらの方は修行者です。付き合っていた彼氏と共に仏教に入信したということでしたが、あえてよく知られた宗派ではなく初期仏教を選ばれているのが印象的でした。
彼女の場合、それが仕事になっていたわけではない(鑑定当時)のですが、あまりにも見事なガジャ・ケーサリ・ヨーガなので紹介させてもらいます。
ガジャ・ケーサリ・ヨーガの木星が10室の支配星である水星とコンジャンクトしています。また、木星は定座で強力です。
Case③ Tさん

彼女はある芸術団体のメンバーとしてイベント企画に携わっていました。国家事業にも携わり、「アートを媒介とし、人材や資源を繋いでいく役割」の一旦を担っていたようです。その後は障碍者を支援するお仕事に転職されています。
ガジャ・ケーサリ・ヨーガを作る月が10室にアスペクトしています。
Case④ Oさん

彼女は研究者です。東南アジアの仏教を専門に学んだあと、JICA(独立行政法人国際協力機構)の活動に参加。現地の低所得者層の人々が、事故や急病の際に診療所や救急車にアクセスできるよう、支援を行う活動をしていたそうです。
ガジャ・ケーサリ・ヨーガを作る月が10室にアスペクトしています。
Case⑤ Nさん

彼女は10代の頃からずっと障碍児の施設で働いています。鑑定当時、成年後見人支援のNPOに興味があると語っていました。彼女の中で、「障碍を持つ人たちのために仕事がしたい」という思いが一貫していることよくわかります。
ガジャ・ケーサリ・ヨーガを作る木星は10室を支配しています。
Case⑥ Kさん

彼女は芸能事務所の社長です。しかし、彼女がユニークなのは、都心に打って出ず、あくまで地元のタレントの発掘に尽力しているという点。 コロナ禍の際には、疲弊する地元の女性のためのイベント開催に奔走したりと、その行動には「地域のために」という熱い思いが感じられます。
ガジャ・ケーサリ・ヨーガを作る木星は10室を支配し、それに月がアスペクトしています。
Case⑦ Sさん

「願った夢はすべて叶ってきた」と言うSさん。11室(収入・獲得)が非常に強いのが特徴です。ホロスコープ通り財運に恵まれた彼女ですが、鑑定当時、「子ども食堂を開きたい」という夢を語ってくれました。おそらく実現することでしょう。
ガジャ・ケーサリ・ヨーガを作る木星は、10室を支配する水星とディグリー・コンジャクション(度数が約1°以内の誤差)しています。
Case⑧ Tさん

彼女は元々デザイナーでしたが、僕が鑑定で「映像分野でもっと活躍できるのでは?」でアドバイスしたこともあり、インドの保護動物施設を紹介する映像などをYoutubeで配信しています。
最も再生回数が多い動画では100件ものコメントが主に外国から寄せられています(英語字幕も付いているため)。これが彼女の「ミッション」になるのだろうか?
一見、木星と月はケンドラの関係ではなく、ガジャ・ケーサリ・ヨーガは成立していないように見えます。しかし、木星と月は度数がほぼ同じ。ディグリー・コンジャンクションです。厳密な定義ではガジャ・ケーサリ・ヨーガではありませんが、そのポテンシャルはあると感じます。
10室を支配する水星が木星とコンジャンクトしています。
以上、ガジャ・ケーサリ・ヨーガが10室に絡む8人のホロスコープを見てきました。
皆さまはどうお感じになったでしょうか?
「ミッションを希求する」ということは、逆に言えば、こういう方々が末端の業務やルーチン作業だけを担当させられてしまうと、ストレスが増大してしまう傾向にはあると思います。
こういう方の適職に関してアドバイスする時は、以上のようなことを頭の片隅にでも入れておくといいかもしれませんね。
「ミッション」があるかどうか?についてはまだまだ他の視点もあります。
まだ本格的なリサーチの前段階という感じではありますが、こうしたトピックに関してはまた取り上げてみたいと思います!



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