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一人暮らし、上京、離別……分割図で親との「別れ」を見る

  • 2 日前
  • 読了時間: 4分

清水俊介先生がよく話すことなのですが、ラオ先生の書籍は掲載されてある文面を読んだだけでは完全には理解できず、一定の基礎を備えた者が繰り返し読むことで、「これってこういうことだったのか!」という発見を見出すことができるように書かれていると思われます。

これは「一見さんお断り」というか、安易に表面のテクニックをなぞって商売につなげる人間が氾濫しないようにする「予防策」でもあるのでしょう。


そして、僕レベルの占星術家でさえもしばしばそういう「発見」は起こります。

今回は、ラオ先生の書籍を読んで思い至った「気付き」の一つを簡単にご紹介してみたいと思います。



分割図D12の意外な使い道


今回焦点を当てたいのは、分割図※1のひとつであるD12(ドゥワダシャーンシャ)です。

D12とは主に「両親」を見る時に使われる分割図ですね。

ホロスコープ次第ですが、両親の健康やパーソナリティ、仕事や財産のことまで読み取ることができる場合があります。


ラオ先生がある書籍の中で、このD12について意外な使い方をしていたのですが(詳細は割愛します)、僕はある時それを読んで

「D12の12室は、親との離別をあらわす。つまり、『一人暮らし』を始めた時期に合致するのではないか?」

と思い、それを検証してみたいと思い立ちました。


つまり、D12は両親のことだけではなく、時には自分自身を読むためにも使えるのではないかということですね。


パラメータは以下の通りです。


親元を離れる時のマハーダシャー、あるいはアンタル・ダシャーがD12の12室や、12室の支配星に絡む


まだまだ検証中ではありますが、少しだけホロスコープを挙げ、実例で説明してみたいと思います。



チャーリー・チャップリン


チャーリー・チャップリンのホロスコープです。

チャップリンの母ハンナは芽の出ない女優で、生後間もなく夫とは別居していました。 貧困とハンナの病気入院により、チャップリンは7歳の時に異父兄であるシドニーとランベス救貧院に収容されることになります。


ヴィムショッタリ・ダシャーはJu-Sa期でした。

D12において、木星は12室を支配し、土星は12室に在住しています。



アドルフ・ヒトラー


アドルフ・ヒトラー。以前も言及しましたが、チャップリンとよく似た、数奇な運命を持つホロスコープです。 1907年4月、18歳になったヒトラーは父の遺産を相続。芸術の都であるウィーンで美術を学ぶことを決意し、実家を出て同地に移住しました。


ヴィムショッタリ・ダシャーはSu-Su期。

太陽はD12において12室を支配する金星と相互アスペクトしています。



Case ①


ここからは一般の方のホロスコープをご紹介します。

こちらの方は結婚して家を出られたのですが、それはRa-Me期でした。


D12において、ラーフのディスポジターである水星は12室にアスペクトして12室の支配星である木星とコンジャンクト。アンタルダシャーの水星も同様です。


※ディスポジターについては以下の記事をご参照ください。



Case ②

こちらの方は大学進学にともない、一人暮らしを始められました。

ヴィムショッタリ・ダシャーはMa-Su期です。


D12において、火星も太陽も12室を支配する木星にアスペクトされています。



Case ③

こちらもやはり、結婚して家を出られた方です。

Mo-Sa期でした。 D12において、月も土星も12室に在住しています。



以上、D12に関わる仮説をご紹介しました。 まだまだ検証数が少ないので、今後さらに研究を進めていきたいですね。

D12は時刻修正※2の際にも参照する分割図なので、もしかしたらD12のアセンダント(ラグナ)を特定する際のヒントになるかもしれないと考えています。


皆さんもよければご自分のホロスコープで検証してみてください。



※1 出生図(D1)を元に、特殊な計算を経て作り直したホロスコープ。兄弟、職業、両親など、さまざまな分野にフォーカスして見ることができるのが特徴。

※2 クライアントから提出された出生時刻が正確かどうか検証する作業。

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