【マンデーン占星術】皇室典範改正という「逆境」の中に見る、愛子天皇への道
- 7月1日
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更新日:6 日前

目次
女性天皇を取り巻く状況
今回は久々に時事問題(マンデーン)を扱います(長文です)。
現在、高市政権が推し進める皇室典範の改正に際し、巷で皇位継承に関する議論が巻き起こっています。
2026年5月に皇室史研究の最高権威である宮内庁書陵部(しょりょうぶ)の元課長・鹿内浩胤氏が国会で協議されている皇族数確保策(旧宮家の男系男子を養子に迎える案など)について、「一貫性の観点から極めて特異」と発言。
そして2026年6月には天皇陛下が記者会見で皇族数の確保のあり方について「国民の理解が得られるものに」と異例のご発言をされました。
僕は2023年8月に「【マンデーン】ホロスコープとダシャーで皇位継承を読む」という記事を執筆しましたが、昨日これをトップページに「人気記事」として掲出しました。
タイムリーなトピックを扱っているからですが、実際にこの記事の閲覧数はブログ全体でもベスト5に入ります。
この記事の中で、僕は愛子天皇誕生の可能性について考察しましたが、高市政権が目論む皇室典範改正はまさにこの可能性を封じるもので、女系天皇への道は現在「逆境」にあるといえます。
この法改正の問題点はのちほど指摘するとして、本トピックについてインド占星術家の立場から拙いながらも考察を行ってみたいと思います。
6種類のホロスコープで「9室」を検証する
この皇室典範改正の表向きの目的は、皇族数の減少に伴う「安定的な皇位継承の確保」です。 しかし、与野党問わず多くの政治家が信奉しているのが「皇位継承資格は男系男子のみに限る」という原則であり、それは「途絶えることなく何千年も引き継がれてきた」としています。
では、そういった認識、そして彼らの提唱する継承のあり方は本当に日本古来の「伝統」にかなっているのでしょうか。
マンデーン占星術において、本トピックに該当しそうなのは、やはり9室です。
9室はダルマハウスであり、宗教および宗教施設、裁判所や法廷といった意味が与えられています。
そこで、今回はマンデーン(政治占星術)で使用するホロスコープの中から6種類をピックアップし、特に9室のクオリティについて見ていきたいと思います。
→テクニカルな解説にご興味のない方は次章へどうぞ
①新年図(ヒンドゥー・ニューイヤーズ・チャート)

魚座で太陽と月が重なる時(インドの新年)に作成するホロスコープ。日本で作成しているので、2026年3月18日からの日本国の1年間の動向をあらわします。
2026年4月、高市首相は自民党大会の演説において「養子縁組を可能とし、皇統に属する男系男子を皇族とする案を第一優先とする」と公に表明しました。
9Hに着目すると、逆行する水星・火星(6L)・ラーフが在住して大変傷ついています。特にラグナロードの水星とラーフの度数がほぼ重なっています。
また、下記の日本建国図と照らし合わせると、建国図における9Hの獅子座も同様に傷ついています。
しかし、与党をあらわす10Hは非常に強い。高市政権の権勢を物語っています。
②日本建国図(ダシャー)

ラオ先生や清水俊介先生が時刻修正した日本建国図も使用します。
日本のヴィムショッタリ・ダシャーは2025年11月から2026年11月までKe-Ra期。
D1においてケートゥとラーフは3-9軸を傷つけており、D9においてはさらに6-12軸で配置が悪く、9Hを支配する土星と絡んでいます。

日本建国図でジェイミニのマンドゥーク・ダシャーも見てみます。
2026年4月から2027年1月まで獅子座―乙女座期。 マハーダシャーの獅子座は2023年4月から8年間と長いので、アンタルダシャーの乙女座から現在のトレンドを見ます。
乙女座から見た9H(牡牛座)には、逆行する火星のアスペクトしかありません。
また、9Hには凶意の強い8パダ(8P)があります。
ちなみに木星も大変傷ついています。
③ヴァルシャファラ

1年に1度、太陽がネータルの太陽に重なった瞬間に作成するホロスコープ。
2026年4月29日からの日本国の1年間の動向をあらわします。
9Lの月は火星・土星・減衰する水星のアスペクトで深く傷ついています。
ムンター(年運を見る際に重要なポイント)は4Hですが、これも良くない配置です。ラーフが在住するのもBAD。
また、9Lの月は6L火星・8L水星とイタサーラ・ヨーガを組んでいます。
さらに木星も配置が悪く、傷ついています。
④月蝕図

2026年3月3日に発生した皆既月蝕(日本から目視可能。ちなみにこの約2週間前には金環日蝕が起きていた)のタイミングで作成したホロスコープ。こちらからも約半年間の日本国の命運が読み取れます。
9Hには6Lの土星と8Lの火星のアスペクトが重なっており、深く傷ついています。
特に乙女座ラグナにとって、火星と土星のアスペクトが重なるポイントは要注意(凶意の強い6Lと8Lであるため)です。
また、蝕が起きている獅子座―水瓶座は日本建国図に照らし合わせると3-9軸にあたります。
ちなみに水瓶座で起きる蝕はサイクロンなど風に関わる災厄※のほか、高貴な人々に害が及ぶとされています。
⑤スーリヤ・ヴェーディ・チャート

太陽が星座に入室する瞬間に作成するスーリヤ・ヴェーディ・チャートは基本的に一か月ごとの推移を見るホロスコープですが、特に活動星座(牡羊・蟹・天秤・山羊)のスーリヤ・ヴェーディ・チャートは向こう3か月間の出来事を見ることができるとされています。
上記は山羊座に太陽が入室(マカル・サンクランティ)した時のホロスコープ。
2026年1月~4月のイベントを見ることができます。
9Hには土星が在住し、火星からアスペクトされて深く傷ついています。
9Lの木星も12Hにあり、やはり火星にアスペクトされているため良くありません。
重要な太陽もパーパ・カルタリ・ヨーガ(両側に凶星が在住)です。
⑥第二次高市内閣認証式のホロスコープ

最後に、現在政権を担う第二次高市内閣の認証式のホロスコープを使用します。
こちらは清水俊介先生のジョーティシュ・ラトリで話題になっていたものですが、借用させていただきます。
9Hには6L土星がアスペクト。
9L金星はラーフ・太陽とコンジャンクトしていますが、特にラーフとの度数差が緊密です。
さらに金星はパーパ・カルタリ・ヨーガでもあります。
旧宮家養子案の問題点
マンデーンで使用する6種類のホロスコープで検証してきましたが、共通して9室が深く傷ついているのが読み取れたと思います。
特に、9室に対するラーフと凶星の絡みが顕著です。マンデーンにおいてラーフは「謀略」「反宗教」「詐欺」などを意味する惑星です。
ここで、政権が推し進める旧宮家養子案の何が問題とされているのか、僕なりにまとめてみました。
① 養子の候補者、受入れ先の宮家が不明確
対象となる旧宮家の若い世代の中に、そもそも皇籍に入る意思を持つ男性が実際にいるのか。また、現在あるどの宮家が彼らを養子として受け入れるのか。当事者の意思や具体的な人選が国民に一切示されていない。
② 憲法14条「門地による差別」に抵触する
日本国憲法第14条は「法の下の平等」を定め、門地(家柄・血統)による差別を禁じている。戦後70年以上ものあいだ一般国民として生活してきた特定の家系の人々を「男系男子である」という血統の理由だけで特別扱いして皇族とするのは憲法違反にあたる。
③ 天皇家から「600年前・40親等以上」離れた血筋
現在の天皇陛下や愛子さまと、対象となる旧宮家の方々との共通の祖先は、室町時代の崇光天皇(約600年前)までさかのぼる。親等数にすれば「40親等以上」も離れており、生物学的・法学的には完全な他人。幼い頃から公務や皇族としての歩みを陛下と共にしてきた愛子さまを差し置いて彼らの子息を天皇に据えた結果、果たして「国民からの親近感や敬愛」を得られるのか。
④ 配偶者に対する「男児出産」の過酷なプレッシャー
一夫一婦制(側室がない制度)の下で男系継承を維持しようとすれば、養子となった旧宮家の男性と将来結婚する女性に対し、「絶対に男児を産まなければならない」という想像を絶する重圧を背負わせることになる。当事者の人権やプライバシー、現代の価値観と大きく乖離している。
⑤ 皇室存続の「根本的な解決」にはならない
どんなに医療技術が進んでも男女の産み分けはできない。旧宮家から養子を迎えることで、一時的に「男系の血を引く男性」を増やすことはできるが、養子となった方の次の世代で男児が生まれなければ、数十年後(あるいは次世代)には現在と全く同じ「後継者不足の危機」に再び直面することになる。
2026年11月以降に想定される「揺り戻し」の機運(ダシャー)
政府の推進する皇室典範改正は超党派の合意形成(立法府の総意)も得て、さらにその動きを加速させていくことが予想されます。 国民的な議論が過熱して支持率に影響が出る前に、早期の成立を目指すでしょう。
では仮に皇室典範改正案を国会で押し通したとして、皇位継承問題はそのまま沈静化していくのでしょうか。
結論から言うと、僕はそうはならないと思っています。

日本建国図において、ヴィムショッタリ・ダシャーは2026年11月から約1年続くKe-Ju期に入ります。
D1において、木星は高揚する太陽(9L)とコンジャンクトして5Hに在住し、1Hと9Hにアスペクト。
D9では、木星は1Hに在住して5Hと9Hにアスペクトしています。
1-5-9のトリコーナ・ハウスが強調されています。信仰や道徳といったダルマハウスのテーマが整う時期です。

先ほどのマンドゥーク・ダシャーでも見てみましょう。
2027年1月に入るとアンタルダシャーが乙女座から射手座に移ります。
1Hの射手座に9パダがあり、そこから5Hには5パダ、9Hには1パダがあります。
やはり1-5-9のトリコーナ・ハウスが強調されています。
さらに射手座から5Hには高揚する太陽と木星が在住しており、非常に強力。威厳を回復しようとする時期です。
今後のダシャーを鑑みるに、仮に今国会で成立したとしても、その後国民や知識人、メディアの間から「揺り戻し」のムーブメントが起こるのではないでしょうか。それは単なる反対運動ではなく、傷ついた9室(伝統や法)を本来の正しい姿へと整えようとする「ダルマの正常化」の動きと言えます。その動きは年末から来年にかけて本格化していくでしょう。
そして、平成の生前退位の時のように、天皇陛下(あるいは秋篠宮様や宮内庁)による異例の表明が行われる可能性すらあります。
すでに世論調査では7~8割の国民が愛子天皇の即位に賛成しており、産経新聞を除く全国紙・地方紙も旧宮家養子案への疑義を呈する方向で方針がほぼ一致しています。
また、改正が顕在化させる「門地による差別」という問題に関して、市井の人々や識者から違憲を問う訴訟が起こされる可能性もあります。
司法が違憲判決を出してただちに法律を覆す可能性は低いですが、こうした訴訟の法廷は「圧倒的多数の国民の意思」を可視化する舞台となります。強行された法改正が抱える矛盾が白日の下に晒されることで、この「揺り戻し」のエネルギーは、いずれ来る皇室の歴史的な大転換へと向かう最大の起爆剤になっていくはずです。
僕は先に紹介した「ホロスコープとダシャーで皇位継承を読む」の記事で2029年前後に愛子さま立太子の可能性が高まると書きましたが、その道筋を今は以下のように予想しています。
仮に今国会での法改正が成立したとしても、民間から「揺り戻しの機運」が高まる。週刊誌やメディアも対象となる旧宮家の方々のプライバシーや現在の生活ぶりを容赦なく報道しはじめるでしょう。そして、養子縁組の実務的な頓挫、あるいは対象者の辞退による制度の行き詰まりなどで、2028年頃には皇室典範の再改正が現実味を帯びてくるのではないでしょうか。
どちらの「物語」を選ぶのか

歴史を紐解けば、古代の日本社会は男女双方の血筋を重んじる「双系社会」であり、天皇(大王)の継承は皇族や豪族たちによる「合議制」によって決められていたというのは考古学の定説です。それは全国の前方後円墳の被葬者の約半数が女性首長であったことからもわかります。
しかし古代中国の「律令制」と儒教的な「家父長制」の影響を受けて変遷し、明治期の富国強兵という時代の要請から、次第に硬直した男系主義に書き換えられていったように考えられます。
これはあくまで僕が自分で調べ、さまざまな意見を咀嚼した上で出した結論ではありますが、少なくとも言えるのは「男系一系」は歴史的事実ではなく、あくまで物語(Story)であるということです。
そういう意味では、女神である天照大御神から続くゆるやかな双系継承も、ひとつの大きな物語だと捉えることができるかもしれません。
しかし物語にも優劣があります。
そうであれば重要なのは、この先どちらの物語が国民を、そして皇室の方々を末永く幸せにするかではないでしょうか。
拙い論考ではありますが、国運を左右する重要な局面だと考え、思い切って書かせていただきました。
引き続き、今後の動向に注目していきたいと思います!
※ この月蝕(3月3日)直後の3月16日、辺野古沖転覆事件が発生している。沖縄気象台から波浪注意報が発表される中で出航し、転覆して女子生徒1名を含む犠牲者を出した。
参考文献
『ラオ先生の弟子が書いたインド占星術の教科書 マンデーン占星術』(MSメータ・A.ラディカ著/清水俊介訳)



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