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【対面鑑定】金星と火星のコンビネーション



先週末は、関西からいらっしゃったHさん(女性)の鑑定でした。

以前にも沖縄から来られた男性の方の鑑定をしましたが、不思議と遠方の方とのご縁が続いています。

なかなか興味深いホロスコープをお持ちの方だったので、少しご紹介したいと思います(ご本人の許可を得ています)。

ホロスコープの特徴


・ケンドラの10室で土星が高揚している。ケンドラ・ハウスで高揚する土星シャシャ・ヨーガ※1という良性のヨーガを形成する。

土星の他にも、水星が定座で強い。木星太陽ヴァルゴッタマ※2。ホロスコープ全体のパワーが強い。

11室を除き、凶星のアスペクトが重なっているハウスがない。→凶星の影響が分散しているため、ホロスコープの傷が浅い→健康体

・D1でもD9でもケマドルマ・ヨーガ※3を形成している。しかし、太陽と距離が遠いために明るく、凶星による傷もない。

強いホロスコープの条件」も満たしているし、全体的にバランスの取れた、良いホロスコープだと思います。

8室の金星と火星



しかし、僕が気になっていたのは8室の金星火星。実はこれ、「不倫のコンビネーション」としてインド占星術界では有名なものなのです。

実際に、Hさんは過去に見てもらったインド占星術師にもそのように指摘されたということでした。

しかしながら、僕の見立ては少し違います。

8室に金星火星があることは、確かに燃え上がる恋心を隠し持つ傾向はあるかもしれない。

しかし、ナヴァムシャ(結婚運をあらわす)の7室にはケートゥがあり、実際に相手と結びつくことに関してはどこか「冷めて」いることを示しています。

そして、1室に在住するはHさんがとても想像力豊かな性質であることをあらわしており、さらにそのは「孤独」のケマドルマ・ヨーガを形成しています。

つまり、Hさんは好きな相手がいても、自分の想像の中で恋心を燃え上がらせることで満足してしまうのでしょう。

僕はそう判断し、それとなく(笑)Hさんに伝えたら、「その通りですね」と納得されたようでした。

「インド占星術は心理分析は苦手」

巷にはそういう説もあるようですが、僕はそうは思いません。やはり大事なのは〇〇だから〇〇、という方程式に頼らず、ホロスコープを総合的に解釈することなのではないでしょうか。


そして何より大切なのは、「人は変わり続ける」ということ。

インド占星術では、ダシャーがそのことを目に見えるかたちで示してくれます。

これから現実的な伴侶を求めて活動する時期に入るFさん。

帰郷したあと、「今日、東京へ出てきて本当に良かったと思います」と嬉しい感想を寄せてくれました。

地方のお客さまを見送る時は、本当に人と人の「一期一会」を実感する瞬間です。

遠い空から嬉しい報告が寄せられることをお待ちしております!

※1 シャシャ・ヨーガ・・・パンチャ・マハープルシャ(五つの偉大な人格の)・ヨーガのひとつ。ケンドラハウスに定座以上の土星が在住することで成立する。忍耐力、成功、大衆からの支持。

※2 ヴァルゴッタマ・・・惑星がD1とD9で同じ星座に在住すること。ヴァルゴッタマの惑星の強さは高揚に等しいといわれる。

※3 ケマドルマ・ヨーガ・・・月の両側の星座に(ラーフ・ケートゥ、太陽を除いて)何も惑星が在住していない時に成立する。「孤独」を意味するヨーガだが、バンガ(キャンセル)の条件が多く、必ずしも悪性のヨーガとは言えない。

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