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誰もが気になる、金運のコンビネーション【ダーナ・ヨーガ】



今回は二度目になるお金の話。

少し前に老後2000万円の話などもありましたが、増税の影響もあり、世間的にはますますお財布事情が主要な関心事になりつつあります。


そういうわけで、今回紹介するのは「富」を暗示するコンビネーション、ダーナ・ヨーガ。ダーナ・ヨーガの話は以前の記事「心理学者ユングと富の【ヴァスマティ・ヨーガ】」で少しご紹介しましたが、この記事ではダーナ・ヨーガの基本にたちもどり、その基本的な成立条件についてご紹介しようと思います!


 

Dhana Yoga


【定義】

富のハウス(2,11)とトリコーナ・ハウス(1.5.9)が星座交換、アスペクト、コンジャクト、在住などで絡み合っている。


【意味】

財をもたらす。


 

ダーナ・ヨーガの「ダーナ」はサンスクリット語で、「旦那」の語源とも言われています(真偽は定かではない)。日本語でも「旦那」はもともと「財物を寄付してくれる人」を指すそうで、要するにお金持ちってことですね。


実はインド占星術において金運を見るダーナ・ヨーガにはさまざまなバリエーションがあり、以前紹介したヴァスマティ・ヨーガもそのひとつです。上に紹介した成立パターンは最も基本的なもので、「ホロスコープに刻まれた「成功の証」【ラージャ・ヨーガ】」にもよく似ていますね。


そういうわけで、ホロスコープにおけるダーナ・ヨーガの数、そしてクオリティ(惑星の強さ、配置、吉星の絡みなど)を見ることで、ひとまずその人の金運におけるポテンシャルを知ることができるというわけです。



ダーナ・ヨーガを数えてみよう!



以前登場していただいた、ビル・ゲイツさんのホロスコープ。純資産は2019年時点で1071億ドル(!)、言わずと知れた大富豪です。

さて、では練習問題です。このホロスコープの中にダーナ・ヨーガはいくつあるでしょうか?


1. 水星ー火星(1室の支配星と11室の支配星がコンジャクト)

2. 水星(1室の支配星と2室の支配星が相互アスペクト)

3. 火星(2室の支配星と11室の支配星が相互アスペクト)

4. 金星土星(5室の支配星と9室の支配星がコンジャクト)

5. 金星(5室の支配星)が5室に在住

6. 土星(9室の支配星)が5室に在住


上の条件に照らせば全部で6つのダーナ・ヨーガが成立。しかも金星、水星、土星は強い。


こうして見ると、水星、火星、月、金星、土星という5つもの惑星が直接ダーナ・ヨーガに絡んでいることがわかります。


また、太陽に関しては金星(5室の支配星)と土星(9室の支配星)とコンジャクトしているため、こちらもダーナ・ヨーガの影響を受けていると見ることができますし、木星はダーナ・ヨーガに絡んではいませんが、それ自体が「富」をあらわす惑星です。


ビル・ゲイツのヴィムショッタリ・ダシャーを見てみると、19歳から26歳までのケートゥ期を除き、出生から69歳までずーっとダーナ・ヨーガに絡むダシャー。まさに「ずっと俺のターン」というやつです。もちろん他にも色々な要素がありますが、これは富を築く上での大きなアドバンテージにはなるでしょうね。


というわけで、今回はダーナ・ヨーガの基本的な成立条件についてお話しました。実は、ビル・ゲイツのホロスコープにおいて「富」を示すコンビネーションは他にもあります。それについてはまた次回!



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