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【ダブル・トランジット】その②〜仕事における上昇期〜


映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』より

前回は、土星と木星のアスペクトが重なる星座(ハウス)のテーマが活性化するというダブル・トランジットの概念についてご紹介しました。

今回は具体的なホロスコープを例に挙げ、実際にダブル・トランジットがどのように作用しているのか検証してみます。




ダブル・トランジットが示す「成功の時期」



ヴィムショッタリ・ダシャー

すでに何度か取り上げていますが(「俺はまだ本気を出してないだけ?象意反転の【ニーチャバンガ・ラージャ・ヨーガ】)、ふたたびアル・パチーノ様にご登場いただきます。


過去の記事では、ニーチャバンガ・ラージャヨーガ※1を題材にしてパチーノがいかに成功への階段を登っていったのかを解説しました。その記事の中でも触れていますが、バイトしながらレッスンに通っていた彼が映画に出演するきっかけになったのは、1969年1月にヴィムショッタリ・ダシャーが太陽期に切り替わった直後のトニー賞(演劇・ミュージカル分野で授与される)の受賞。


では、ダブル・トランジットでもこのことを説明することができるのでしょうか?



1968/6/17のトランジット・チャート

これは太陽期に変わる少し前、1968年6月17日のトランジット・チャートです。

なぜこの日付を選んだかというと、この日から土星が牡羊座に入ったから。

さて、どの星座でダブル・トランジットが起きているかわかりますか?


答えは、牡羊座ですね。

ここで上のアル・パチーノのチャートと照らし合わせて考えてみてください。

牡羊座はパチーノにとって10室にあたります。

つまり、1968年6月17日以降は10室(仕事)が活性化され、パチーノにとって「成功」の時期が訪れていたことがわかります。


ダシャーロードである太陽は10室(仕事)に在住して高揚※2

そして、ダブルトランジットは10室を活性化させている。

こういう時、Delivery Boy(配達人)は着実に「成功」という荷物を運んできてくることでしょう。



この木星と土星のダブル・トランジットは簡便なチェック技法ですが、個人的にはものすご〜く重宝してます。ぜひ、トランジットを見る際には注目してみてください!



※1 減衰した惑星が成功をもたらすという「逆転」のヨーガ。

※2 惑星の強さをあらわす指標のひとつ。高揚(もしくは最高星位)は最上位に位置する。


#トランジット #俳優女優

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