【インド占星術のキホン】惑星の「機能的吉凶」をマスターしよう!
- blueastrologer

- 1月10日
- 読了時間: 4分

今回は、さらにそれを一歩進めて惑星の「機能的吉凶」という考え方についてご紹介したいと思います。
最初はやや難しく感じられるかもしれませんが、よければ最後までお付き合いください!
人によって惑星の性質が変わる?
今回は「惑星」の話かと思いきや、実は「ハウス」が密接に関係しています。
人気記事としてトップページに載せている「ハウスと支配星」では、惑星が12ハウスを各々分担して「支配」することを解説しました。未読の方はよければご覧ください。 さて、実は話はそこで終わりません。
思い出してほしいのですが、惑星にはもともと「生来的吉凶」があります。これはみなさんもよくご存じだと思うのですが、たとえば木星や金星は「吉星」で、火星や土星のような惑星は「凶星」としての性質を持っています。
これは惑星が生まれ持った性質であり、誰もに共通している部分です。
誰のホロスコープでも木星や金星は吉星です。
しかし、「機能的吉凶」は違います。「支配するハウス」によって、惑星は吉星になったり、凶星になったりします。
そして、ハウスはアセンダントの星座によって異なってきます。
つまり生来的吉凶と違い、機能的吉凶は「人によって違う」のです。
機能的吉凶の原則
惑星は、支配するハウスによって吉凶が変化する。
では、そのルールとは一体どういうものなのでしょうか?
以下にその原則を示しました。
(支配するハウスー吉凶)
1- 吉星
2- 中立
3- 凶星
4- 中立
5- 吉星
6- 凶星
7- 中立
8- 中立
9- 吉星
10- 中立
11- 凶星
12- 中立
このようになるわけですが、ここで役立つのが前回「ハウスと支配星」で解説した4分類です。
上の区分の要点をまとめると、
①トリコーナハウスを支配する惑星は機能的吉星になる。
②ウパチャヤハウス(10室除く。トリシャダヤ・ハウス)を支配する惑星は機能的凶星になる。
③その他のハウスを支配する惑星は機能的中立になる。
という基本ルールが浮かび上がってきます。
では、実際にホロスコープを使って機能的吉凶を見てみましょう。
アル・パチーノの機能的吉凶を出してみよう

アル・パチーノさんのホロスコープを使用します。
たとえば、月は1室を支配します。上の区分を適用すれば機能的吉星(Functional Benefics)になります。
次に太陽ですが、2室を支配するので中立(Neutral)です。
さて、太陽と月が支配するハウスはひとつだけなのでここまではいいのですが、その他の惑星はふたつのハウスを支配しています。こういう場合、どうなるのでしょうか?
結論を先に言うと、「中立」はもうひとつのハウスの吉凶に従います。
たとえば、パチーノさんの水星は3室と12室を支配しています。
3室は「凶星」。12室は「中立」。
このふたつがMIXされ、水星は機能的凶星(Functional Malefics)となります。
同様に金星も考えてみると、金星は4室と11室支配なのでやはり機能的凶星ですね。
このように、無条件に吉星と思われている金星や水星も、条件次第では「凶星」の性質を帯びるので解釈には注意が必要です。
では、木星のように6室(凶)と9室(吉)を同時に支配する場合はどうでしょうか。
この場合は、吉星という条件を優先します。
よって、木星は機能的吉星(Functional Benefics)になります。
最後、土星は7室と8室支配なので、こういう場合は文句なく中立(Neutral)です。
いかがでしょうか。 ここで紹介した「機能的吉凶」という考え方は、あくまで古典の定義に則ったものであり、実際のリーディングにおいては柔軟に解釈する必要があります。
たとえばパチーノの土星は定義上は「中立」ではありますが、実際はネガティブな要素の強い8室を支配することによる問題は避けられないでしょう。
しかし、機能的吉凶はインド占星術においては基本となる考え方ですので、しっかり身に付けておきたいところ。ぜひ、ご自分や身近な方のホロスコープでも検証してみてください!




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