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【インド占星術のキホン】十二星座と四大元素(地水火風)のヒミツ

18 時間前
読了時間: 6分

インド占星術のキホン(初心者向け)です。

このカテゴリの記事では、インド占星術に興味を持ち始めたばかりの人、あるいは学び始めたばかりの人に向けて「絶対外せない」基礎知識を紹介しています。


とはいえ生成AIが隆盛しているこのご時世、知識を右から左に流すだけの記事では意味がありません。僕なりの見解を添えて「実際、どのように使うのか?」という実例を交えながらご紹介できればと思っています。


今回解説するのはタイトル通り、十二星座と四大元素の関係性についてです。



四大元素とは?


占星術における「元素」の話に入る前に、少しだけそのバックボーンとなる思想に触れておきます。

インド占星術のベースには、ヴェーダ思想やサーンキヤ哲学、そしてアーユルヴェーダとも共通する「この世界は元素によって構成されている」という考え方があります。


正確に言うと、インド思想においては「地・水・火・風・空(くう)」の五大元素(パンチャ・マハーブータ)として捉えられます。アーユルヴェーダを学んだことがある方なら、体質(ドーシャ)の分類でおなじみかもしれません。


では、なぜ占星術では「空」を除いた「火・地・風・水」の四大元素(タットヴァ)として扱うのか?

それは、「空(Akasha)」が目に見えない広大な空間や精神そのものを表す非物質的なエレメントであるのに対し、残りの4つは「この物質世界や人間の肉体・感情・思考の働きを具現化するエレメント」だからです。


十二星座(ラーシ)は、この4つの元素のいずれかの性質を必ず帯びています。 それぞれの元素が持つ性質や特徴をざっくりまとめると、以下のようになります。

詳細については諸説あると思いますので、あくまでイメージとしてご理解ください。


では、この四大元素と十二星座はどのように対応しているのか?

それを示したのが下図です。



ご覧のように、火の星座である牡羊座から始まり、以降は地→風→水と続き、ふたたび火の星座(獅子座)に戻ります。

ここからわかるのは、

火→地→風→水

のサイクルを三回繰り返すのが十二星座であるということです。


さて、この四大元素ですが、ホロスコープの静的分析※において参考にするのはもちろん、実は先日解説したような分割図の計算などにも関わってきます。


また、火と水の星座の境界線が「ガンダーンタ」という危険な領域であることもすでに解説しましたね。



四大元素とホロスコープの解読


では、四大元素がホロスコープを通じ、その方の人生にどのような影響を与えているかについて、僕自身の解釈を交えて少しだけご紹介します。



まず言えるのは、ひとつの元素が過剰に強いのは問題を引き起こしがちということです。

上記のホロスコープでは、火の星座である獅子座に惑星が集中しています。

四大元素の影響を考えるうえでは、惑星の元素も考慮する必要があります。


太陽も火星も火の性質を持つ惑星です。

つまり、獅子座という一点に火の要素が集中しすぎている。

こういう場合、「火」に関わる問題が起こりがちだということです。


この方の場合、ご本人ではありませんが、お父様が熱射病で亡くなられているという過去があります。過剰な火が引き起こす症状は炎症など色々あると思いますが、熱射病はまさに火を象徴する疾患といえるでしょう。

父親を意味する9室の支配星が8室(病気・事故)にあり、火の要素を過剰に受けてしまっています。




上記のホロスコープでは、水の星座である魚座に惑星が集中しています。

そして金星も月も水の惑星。

つまり「水」の影響が突出しています。しかも魚座はアセンダント(パーソナリティ・身体)です。


水の意味するところはさまざまですが、パーソナリティでいえば共感性の高さや情感の振り幅の大きさなどでしょうか。

しかし、ここまで水が強いとそれは「周囲(雰囲気)に流されやすい」という性質に結び付くのではないでしょうか。

この方は過去、ネットワーク商法に携わっていたことがあるそうですが(現在は脱会)、僕はその一因がこの「水」の過剰さにもあるのではないかと推測しています。




また、注意が必要だと思われるのが凶星で深く傷ついている場合。

上記のホロスコープはやはり魚座に惑星が集中していますが、太陽・土星・火星・ラーフという生来的凶星で滅多打ちにされています。


この方を鑑定した頃は確かインド占星術を始めて数年といった感じでしたが、思わず「何か水に関わる災難などは経験ありませんか?」と聞いてしまいました。


すると、「マンションで下の階に浸水させ、多額の賠償金を払ったことがあります」という返事が返ってきました。言った僕自身も驚き、「やっぱりそうなのか……」としばし感じ入ってしまったのをよく覚えています。


また、この方は堕胎の経験もあります。堕胎に関してはさまざまな要素が絡むので一概には言えませんが、そもそも流産は「流す」と書きますし、亡くなった幼子は「水子」と呼び、近代以前の日本では「水葬」によって弔っていました。

もしかしたら過剰な水の星座の影響もあるのだろうか?と考えていますが、今のところ推測の域を出ません。




最後に、インド建国図にも少しだけ触れておきます。

ラオ先生自身も著書の中でダシャーの解釈の際に四大元素を考慮することについて触れていますが、特にある書籍の中でインド建国図における金星期について言及していました。



インド建国図のヴィムショッタリ・ダシャーにおいて、1989年を境に内省的なケートゥ期から、娯楽や物質的な繁栄を象徴する金星期へと移ります。

金星は水の星座である蟹座にあります。


水は霊性やスピリチュアリティを象徴する元素でもありますが、金星期(1989〜2009年)は、現代インドの歴史および精神性のあり方において極めて象徴的かつ多面的な転換期でした。


物質至上主義やグローバル化の波が押し寄せる中、1980年末から1990年代にかけて、インドではヒンドゥー・ナショナリズムの台頭(アーヨディヤー問題など)や、国家の精神的ルーツを問い直す動きが政治・社会のメインストリームに浮上。

またこの時期は、インド国内にとどまらず、ヨガ、アールユルヴェーダ、ヴェーダ哲学、瞑想といったインド起源の精神文化が、資本主義の波に乗って世界中に爆発的に普及した時期でもありました。



決して解釈の表面に大きく出てくるわけではないが、インド占星術の構造に深く関わっている四大元素。ぜひ、大まかなイメージだけでも捉えておくことをオススメします。



※ネイティブ(ホロスコープの持ち主)の性質や固有の運命について分析し、読み解いていく作業。

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