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ハウスによるパーソナリティ分析



どーも。アキュバルです。

今回はインド占星術のハウスについて、少し違った角度から見てみたいと思います。


西洋占星術については詳しくはないのですが、例えば10ハウス周辺は「社会的頂点」を意味するPublic(公)な領域という共通認識があると思います。

その対角線に位置する4ハウス周辺がPrivate(私)を意味する、といったような。


インド占星術と西洋占星術ではアヤナムシャの違いにより、同じ出生時刻でホロスコープを出してもハウスの境界がずれてしまうのですが、そうした「公私」の意味合いなど、根本的なハウスの象意はとてもよく似ています。

次の図をご覧ください。




ハウスにおける「自」「他」「私」「公」




インド占星術における12ハウスの「傾向」をおおまかに図示するとこんな感じになります。

12ハウスは大きく4つの「領域」に分けられ、それぞれ「自分」「他人」「私」「公」をあらわします。


例えば上の図のホロスコープはアキュバルのものですが、ものの見事に公的活動に関心が集中しています。

もう俗事にまったく関心がなさそうですね・・・。

まあ、さすがに「まったく」ということはないのですが、11室的なテーマにひたすら邁進する傾向はあるかもしれません。




こちらは逆に私的活動の領域に惑星が集中しているホロスコープ。

え?大富豪ビル・ゲイツが?

ということであまりピンとこないかもしれません。


調べてみると、一日7時間は必ず寝るとか、読書や瞑想好きで毎日皿洗いをするなどのエピソードはよく出てくるのですが、そもそも仕事のみに注力するような人生とは距離を置いているのだろうか・・・。


また、ビル・ゲイツは2001年にCEO職を後任に譲って2008年頃には早々に経営の第一線から退き、慈善基金団体「ビル&メリンダ・ゲイツ財団 (B&MGF)」の活動に専念しました。

彼のこうした活動については毀誉褒貶さまざまですが、誰よりもPrivateな領域を大切にする彼ゆえに成せたことなのかもしれません。




他人の領域に惑星が多いホロスコープの例。第44代アメリカ合衆国大統領のオバマです。

オバマといえば流暢で崇高な理想を盛り込んだスピーチで有名です。

「核兵器のない世界」への決意を表明し、特に目立った業績がないにも関わらずノーベル平和賞まで受賞したオバマ。


彼が求心力の高いレトリックを用いることができたのは、意識して「聴衆」に軸を置くことができるそのパーソナリティに由来しているのかもしれません。

しかし一方で彼は具体的なそのためのプロセスや有効な対策を示すことができず、批判される羽目にもなりました。




自分の領域に惑星が集まっている例。何度も登場しているマハトマ・ガンジーです。

以前、どこかで「聖者は1室周辺に惑星が集中している場合が多い」と聞いたことがあります。

もちろん他にもさまざまな条件はありますが、修行に深い内省というか、自分自身への眼差しが必要だというのはとても納得できます。


ただ、1室への集中はエゴイズムに発展する可能性もあり、やはり総合的にホロスコープを見る必要がありますね。



というわけで今回は12ハウスの「領域」とパーソナリティとの関連性を見てみました。

ホロスコープを見ていて思ったのは、こうした傾向は業績とは直接関係ないということ。

ビル・ゲイツに見られたように、「私的活動」に集中しているからといって社会的に成功しないということはなく、ガンジーのように「自分」に関心が集中しているからといって利他的な行為に縁がないわけではない。


しかし、その人のパーソナリティや「動機」の部分を知りたいと思った時に、こうした見方はひとつの手がかりとなるかもしれません。

試してみてください!



地球の歳差運動による春分点のズレ。これにより、トロピカル星座を採用する西洋占星術とサイデリアル星座を採用するインド占星術では星座の境界が異なる。

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