top of page

【対面鑑定】子供を授かるまでに時間がかかるケース



前回の更新から少し間が空いてしまいましたね。先週末にディーパック・ビサリア先生をインドからお招きしての「BVB・JAPANセミナー」がおこなわれていたこともあり、僕のほうもバタバタしておりました。

ずっといち参加者として聴講していたBVBセミナーですが、今回は記録係として、スタッフ側で関わらせていただき、非常に印象深いセミナーになりました。

今回のセミナーのテーマは「医療占星術」。プロの鑑定師としては避けて通れないテーマですね。詳しくは清水先生のブログに書いてありますので、そちらをご参照ください。

さて、セミナーで取り上げられたケーススタディの中に「不妊」「未熟児」のケースがあったのですが、たまたまその直前に鑑定させていただいたSさんは、まさに時間をかけて治療をおこない、その結果子供を授かることができたという方でした。

今回は、そのSさんのホロスコープを検証してみます。



お仕事はデザイナー。1室に金星があるのはさもありなんといった感じですが、さらに水星も在住。ロジカルな思考力の高さもうかがえます。なんでも、会社の筆記試験でも抜群の成績を収めていたとか。

さて、子どもについて見る時に注目するパラメータは、5室、5室の支配星、そして子どものカーラカ(表示体)である木星。これが基本です。

それでは、「インド占星術のアスペクト・ルール」で紹介した惑星のアスペクトを踏まえてホロスコープを見てみましょう。

5室の蠍座には火星がアスペクト。火星は凶星だが、5室の支配星でもある。つまり5室の支配星が5室にアスペクトしている(アスペクト・バック)わけで、これにはハウスの象意を強める働きがある。

5室の支配星は火星火星8室を支配する土星とコンジャクトしている。

木星12室に在住し、太陽と5°差という近い度数でコンジャクトしている。太陽に近い惑星はコンバスト(燃焼)されてその象意が弱まる。しかしそれ以外に大きな傷はない。

総じて、子どものテーマに関しては、吉凶混合といった印象でしょうか。

子供運をあらわす分割図サプターンシャ(D7)も見てみましょう。



こちらも吉凶混合といったところですね。しかし大きいのは、5室に木星がアスペクトしているという点。以前の記事でも書いたように、木星からのアスペクトは「加護を受けている領域」です。少なくとも、出産が不可能なホロスコープには思えません。

というわけで、出産に関する相談については

・出産が約束されているホロスコープなのか?

・約束されているなら、それはスムーズなのか?そうではないのか?

を注意深く見極める必要があります。

ちなみに、最初のお子さんが生まれたのはヴィムショッタリ・ダシャーの土星土星土星期。


土星は出生図でも、ナヴァーンシャでも、サプターンシャでも5室に絡んでいるので、非常にわかりやすいですね。


今回の鑑定は、Sさんを職場の友人ふたりが囲んで、わいわいと賑やかな鑑定となりました。

非常に大変な思いをしてもなお「もう一人産みたい」と語るSさん。散々苦労しても、なおそう言わしめるものは一体何なんだろうな、とふと考えさせられました。

タグ:

 Archive: 
bottom of page