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【対面鑑定】そこは、運命と運命の境界線。ダシャー・チッドラには何が起こる?

今回は、ダシャーの解釈において大きなヒントになるダシャー・チッドラについて。

ヴィムショッタリ・ダシャー、チャラ・ダシャー・・・ダシャーの種類は数多くあれど、実はその構造はほとんど共通しています。

それは、大きな区切りとしてマハー・ダシャーという単位があり、そのマハー・ダシャーはアンタル・ダシャーという単位で細かく区切られるということ。さらにその先は、プラティアンタル・ダシャー、スークシュマ・ダシャー・・・と続いていきます。時間でいえば「時・分・秒・・・」のようなものですね。

マハー・ダシャー木星期の例。左からマハー・ダシャー(レベル1)、アンタル・ダシャー(レベル2)、プラティアンタル・ダシャー(レベル3)。運気を司る惑星が次々に変化していくことがわかる

なので、僕はインド占星術のダシャーのことを人生の時刻表呼んでいます。

このように、特にマハー・ダシャーが変わるたびに人は環境、性格、嗜好などが大きく(その人のホロスコープにもよりますが)変化していくことになるわけですが、今日注目したいのは、マハー・ダシャーが変わると「急に」人は変化するのか?ということ。

大きな変化の前には「助走」がある



結論からいうと、人の運命というのは急には変わりません。

ひとつのマハー・ダシャーから次のマハー・ダシャーに移り変わるのは、「生まれ変わり」に例えられるほど大きなこと。

また、より遠くへと大きくジャンプしようと思えば、その前には必ず「助走」が必要になるはずです。

違う見方をしてみましょう。

海において、異なったふたつの潮流の境目を「潮境」といいますが、この水と水の境界線にあたる潮境は水温、塩分、栄養塩、溶存酸素量などが急変し、水色、透明度も変わるので非常に不安定な場所として知られています。

ダシャー・チッドラは、まさに運命における「潮境」と言えるかもしれません。

そして、運気が不安定になるぶん、人生の節目になるような大きな出来事が起こりやすいのも、またこの時期なのです。

そして、その出来事がどのようなものであるかは、その次のダシャーの内容に依るというわけですね。

ダシャー・チッドラにイベントが集中するケース


こちらのホロスコープとダシャーは、 先日鑑定させていただいたKさんのもの。

お仕事は医療関係です。

時刻修正(正確な出生時刻を割り出すためのヒアリング)の過程で、人生における大きなイベントをKさんに送っていただいたところ、あるポイントに気づきました。

それは、ダシャー・チッドラの時期にイベントが集中しているということ。

通常、ダシャー・チッドラとはマハー・ダシャーの最初と最後のダシャーを指します。以下に主要なイベントの時期を記してみました。

 

1993年3月 故郷から関西方面へ引っ越し

Ra-Ma期(ラーフ期の最後のアンタル・ダシャー)

1995年秋〜年末 母親と関係が悪化

Ju-Ju期(木星期の最初のアンタル・ダシャー)

2008年4月 就職のため東北に引っ越し

Ju-Ra期(木星期の最後のアンタル・ダシャー)

2009年8〜12月 仕事のストレスで体調を崩す

Ju-Ra期(木星期の最後のアンタル・ダシャー)

2010年秋頃 両親の離婚

Sa-Sa期(土星期の最初のアンタル・ダシャー)

 

このように、いずれもダシャー・チッドラの時期に起きているのがわかりますね。

そのことをKさんに指摘したら、「ああ、本当にそうですね・・・」と頷かれていました。

実は、Kさんは以前にも他のインド占星術師の鑑定を受けたものの今ひとつ納得できずにいたところ、このサイトの人生の時刻表というコピーが「すごく気になって」鑑定にいらっしゃったとのこと。

ダシャーはやはりインド占星術の真髄であり、面目躍如でもあるのだなと、こういう事例に直に触れるとあらためて思います。

ダシャー・チッドラ。

そこは、運命と運命の境界線。

もしあなたが身の回りに変化の兆しを感じ取っているのなら、今は「潮境」。

大きく羽ばたくための「助走」の時期なのかもしれませんね。

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