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【Q&A】悪い時期を避ける方法を教えてくれとしつこく言われたらどうすればいい?

  • 執筆者の写真: blueastrologer
    blueastrologer
  • 9月22日
  • 読了時間: 6分
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僕のグループレッスンでは参加者の方々にLINEグループに入っていただき、そこでインド占星術に関するもろもろの質問を受け付けています。

内容はテクニックに関するものがほとんどですが、たまにもっと大枠の質問というか、心構えや思想について尋ねられることがあります。


そのLINEグループで先月、ある生徒さんから以下のような質問を受けました(掲載する旨許可を得ています)。



どうしても結婚したい、なんとか悪い時を避けたいとしつこく聞いてくるような相談者の方、占いを自分の願望成就の道具としか見ていない方に対して、占星術師として先生ならどういった対応をされますか?


私は鑑定では「神様の意地悪でもなく罰でもなく、自分が蒔いた種だから、自分で刈り取るしかないですよ」と柔らかく伝えていますが、なんだかモヤモヤします。不満足そうな反応が多くて。

ですから、何か解決の糸口がつかめればと、質問させていただきました。



ちなみにこの生徒さんはすでに他の占術を学び、占い師として活動しているそうです。

質問からわかるのは、この生徒さんがすでに「カルマ」や「因果応報」といった思想を根本に据えて鑑定しているということ。

なので、露骨な「開運法」やそのための商品販売などに対して距離を置いていることが伝わってきます。そういう意味ではとても誠実な方です。 しかし、インド占星術のみならず占いの鑑定を日々行っている人たちにとって、これはある程度共感できる悩みなのではないでしょうか? 参考になるかどうかわかりませんが、今回はこの質問に対する僕の回答をご紹介しようと思います。あ、ちなみに占いを「ビジネス」として成立させようとする方にとっては、以下の僕のアドバイスはおそらく何の役にも立たないと思いますので、あらかじめお伝えしておきます。



サイトの文章やイメージを工夫してみては?


>どうしても結婚したい、なんとか悪い時を避けたいとしつこく聞いてくるような相談者


実はこういう人は、僕の鑑定にはほとんど来ません。


それはインド占星術という占術のイメージや性質もあると思うのですが、僕は常日頃から自分の思想や立ち位置をブログで公開しているので、その影響もあるのかもしれません。

この人に占ってもらおうと思えば当然その人のプロフィールやウェブサイトは軽くチェックするはずで、そこで「合わなそうだな」と思えば、高い鑑定料を払ってまで見てもらおうと思わないはずです。

(鑑定料を安くしすぎると、そういうことはお構いなしに申し込んでくると思いますが)


ですので、もし「願望成就の道具」として占いを利用しようとするお客さんが多いなと感じているのであれば、ご自分のプロフィールやサイトに載せている文章やイメージを工夫してみるのはひとつの手だと思います。

そこでしっかり占いに対する自分の考え方を述べ、美意識を表明しておけば、自然にそれに共鳴する人が集まるようになるのではないでしょうか。


理想論かもしれませんが、僕はこういう考え方で鑑定を10年続け(正式なサイト開設からは7年)、今では日々気持ちよく鑑定できています。

これが一つの観点です。



「当てる」ことが信頼を築く


とはいえ、やはりそれでも鑑定を申し込んでくる方にはいろいろな人がいます。

そこでやはり重要になるのが、鑑定の内容だと思います。

これがもうひとつの観点です。


僕は鑑定で、未来の話をする前にその人の過去について話をします。


「●●年以降、仕事内容が大きく変わったんじゃないですか?」「弟さんとは●●歳差ですか?」「●●年から●●年くらいまで、仕事で苦労しそうですね」「今の旦那と付き合い始めたのは●●歳?」


などなど。

常にだれにでもうまくいくわけではありませんが、鮮やかに的中すると、相談者の中で色々な変化が起こるのがわかります。

どうやら運命というものが本当に存在するらしいと、なんとなく実感としてわかってくる。

そうすると不思議なことに、「悪い時期を避けたい」というより、「じゃあしょうがないか」という気持ちに傾いていくようですね。

これは良い意味での「あきらめ」というか、「諦観」だと思います。僕は鑑定の現場でそういう瞬間をよく見てきました。


そういう人には「この時期は注意してくださいね」と「悪い時期」をお伝えしても、「頑張るしかないってことですよね」と、どこか吹っ切れたような顔で答えてくれることが多いです。

何が言いたいかというと、やっぱり「当てる」ことが大事だってことですね。それは、その人の思い込みや世界観を大きく変えられる可能性があるから。


そうしたやり取りを経て相談者の方と「信頼」を築いたうえで、カルマや因果応報の話をするのはありだと思います。

逆にいうと信頼を築かないままで「それは自分の蒔いた種です」という話をしても、なかなか響かないのではないでしょうか。



すべての人を満足させることはできない


まあ、先に書いたようにそんなに意固地な人は僕の鑑定には来ないのですが、上記のようなやり取りを経てもなお「悪い時期を避ける方法を教えろ」と言われても、どうしようもないですね。

一応マントラ(真言)とチャリティ(慈善行為)について説明はしますが、それでも納得しないのであれば仕方がありません。

鑑定を通じて僕自身が全力を尽くす、ラオ式の伝道者として恥ずかしくない振る舞いをするということが何より大事なのですが、決してすべての人を満足させられるわけではないこともわかっています。

そういう人には何かきっと他にご縁のある占い師や占術があるのでしょう。

と、思うことにしています。


基本的に相談者とのやり取りはやはりケース・バイ・ケースなので答えづらい質問ではあるのですが・・・一応僕の経験から思うことを述べさせていただきました。

そういう考えもあるのかぐらいに思っていただければ幸いです。



以上が僕の回答です。ほぼ原文ままです。

インド占星術は「当てる」ためのテクニックが精緻に整備されているからこそ、相談者の方とより深い信頼を築くことができ、そしてその人の「運命観」「世界観」を大きく変えられる可能性がある。

はっきり言ってこれは「言うは易く行うは難し」の茨の道ではあるのですが、僕はインド占星術のこういう可能性に惹かれて10年以上続けてきました。


この回答が誰かの参考になるかわかりませんが、僕の考えを表明する良い機会でもあると思ったので、今回ご紹介させていただきました。


よろしければこれをお読みの皆さまも何かご質問などありましたら下のコメント欄や申し込みフォームなどからお寄せください。 「Q&A」シリーズとして取り上げさせていただくかもしれません。


K.N.ラオ師は占星術における相談者への処方は「マントラと慈善行為のみ」であるとし、特に「困っている人に手を差し伸べる」ことの重要性を強調している。

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