【ジェイミニ占星術】チャラ・ダシャーの計算方法その①

今回も前回に引き続き、ジェイミニ占星術について解説していきたいと思います。
前回の記事「【ジェイミニ占星術】これだけは覚えておきたい!ジェイミニ・アスペクト」ではジェイミニ・アスペクトとチャラ・カーラカ、そしてチャラ・ダシャーを使ったリーディング例をご紹介しました。
今回は、ジェイミニ占星術の要となるチャラ・ダシャーの計算方法について解説してみたいと思います!
チャラ・ダシャーは「使える」のか?

ヴィムショッタリ・ダシャーを【ダシャーの王】とするならチャラ・ダシャーは【ダシャーの女王】と呼ばれており、まさに膨大なインド占星術の体系の中で双璧をなす、非常に有効なダシャーであることがわかります。
しかし、個人的な信頼度でいえば、僕はチャラ・ダシャーにヴィムショッタリ・ダシャーより一枚上の評価を与えています。
その理由は、イベントの内容がクリアに出やすいから。そして、時刻修正がしやすいからです。そう思うのは僕だけではなく、清水俊介先生をはじめとする熟練者たちはヴィムショッタリ・ダシャーよりも先にジェイミニのダシャーをチェックする傾向にあるみたいです。
それほど強力なダシャーだということですね。
さて、計算方法ですが、ぶっちゃけ今のご時世、占星術ソフトが一瞬で表示してくれるので、わざわざ計算する必要あるのか?と思われるかもしれません。
しかし、占星術ソフトは万能ではないので間違えることもありますし、チャラ・ダシャーの計算方法はシンプルなので、場合によってはわざわざソフトを立ち上げるより手計算の方が早い場合があります。
あと、汗水たらしてそのダシャーの「仕組み」を知っておくって、とても大事なことですよね。まあ僕も最近はすっかり横着してるので大きなことは言えませんが、せめておおまかにはその成り立ちを理解しておきたいところです。
チャラ・ダシャーの起点
さて、具体的な計算方法の解説に入っていきたいと思います。
月のナクシャトラから最初のダシャーを導き出すヴィムショッタリ・ダシャーに比べ、チャラ・ダシャーはとってもシンプル。
ダシャーの起点となるのはその人のラグナの星座です。

前回に続き、マリリン・モンローさんにご登場いただきます。
マリリンのラグナは蟹座です。
チャラ・ダシャーは惑星ではなく、星座ベースのダシャーだということは前回説明しましたね。
というわけで、マリリンのチャラ・ダシャーは蟹座を起点に始まるということになります。非常にシンプル。わかりやすいですね。
ダシャー・シークエンス

では、その最初のダシャーからどのように星座がめぐっていくのでしょうか?
これは、起点となる星座によって2パターンあります。
①起点となる星座から時計周り
②起点となる星座から反時計周り
視覚的にわかりやすく図にすると上のようになります。
つまり、
牡羊座・獅子座・乙女座・天秤座・水瓶座・魚座が起点→時計周り(順旋)
牡牛座・双子座・蟹座・蠍座・射手座・山羊座が起点→反時計周り(逆旋)
ということですね。
では、マリリンのダシャーはどのような順番になるのでしょうか?

こちらはマリリン・モンローのチャラ・ダシャーです。
マリリンは蟹座ラグナなので蟹座が起点。蟹座は反時計周りの星座なので、蟹座、双子座、牡牛座・・・と続いていくのがポイント。
また、今話題にしているのはマハー・ダシャーですが、この法則はアンタル・ダシャーにも適用されます。つまり、蟹座のダシャーであれば、
蟹座ー双子座
蟹座ー牡牛座
蟹座ー牡羊座
蟹座ー魚座
蟹座ー水瓶座
蟹座ー山羊座
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と、反時計周りにアンタル・ダシャーがめぐっていくかたちになります。
アンタル・ダシャーに関しては、蟹座ー蟹座ではなく、蟹座ー双子座から始まっているのがポイント!ひとつ次の星座から最初のアンタル・ダシャーが始まるということに注意しておいてください。
ちょっと難易度のハードルが上がってきたように思いますが、ここまではとてもシンプルなので、さくっと覚えちゃいましょう!
そう、ここまでは・・・(´・_・`) 次回は「チャラ・ダシャーの計算方法その②」として、それぞれのダシャーに割り当てられる年数をどうやって決めるのか、というお話をしたいと思います!