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【初心者向け】時刻修正にチャレンジしてみよう!



今回のテーマは、インド占星術をやる上では避けて通れない時刻修正について。

以前、なぜインド占星術は鑑定前に色々質問するのか?という記事で時刻修正を行う理由について書きました。

あらためて説明すると、時刻修正とは、相談者から聞いた出生時刻が正確かどうかを確認する作業のこと。ラオ式インド占星術で占うためには必須ともいえるプロセスです。


今回は、実際に時刻修正を体験してみよう!ということで、できるだけわかりやすい例で解説してみたいと思います。

「時刻修正」と聞いただけでビビッている初心者の方がいたら、ぜひ見てみてください。


さて、今回取り上げるホロスコープはこちらになります。



アセンダント(ラグナ)の度数に注目してください。

山羊座の28度49分。境界線ギリギリです。

このホロスコープは母子手帳の時刻で作成したものですが、これを見た時点で、われわれ占星術家の頭の中には警報が鳴り響きます。

「きたな」と。「ヤバイぞ」と。

あくまで大体ですが、アセンダントは4分に1度の速度で黄道を移動します。

つまり、もし5分ほどズレていた場合、山羊座アセンダントから水瓶座アセンダントに変わってしまうのです。


では、この二つの可能性を踏まえた上で山羊座アセンダントと水瓶座アセンダントのホロスコープを並べてみましょう。



果たして、どちらのアセンダントが正しいのだろうか?

ここで、手がかりとなるような本人の情報をいくつか示してみます。


① 本人の職業はアーティスト。メルヘンチックな作風。

② 母親は芸術全般が好き。よく映画館に連れていってくれた。

③ 父親は元ヤンキー。とても厳しい。スポーツ万能で、ロジカルな性格。


一つずつ検証して、どちらのアセンダントが「それっぽい」か考えてみましょう。



① 職業


A 山羊座ラグナの場合、10室(職業)に木星と月が在住し、金星(芸術)がアスペクト。ケンドラハウスに吉星の影響が非常に強い。3室(パフォーマンス)を支配する木星は月と金星に絡む。


B 水瓶座ラグナの場合、3室への吉星の影響は強いが、10室に太陽と水星と土星がアスペクト。10室の支配星である火星は金星にアスペクトしているものの、土星とコンジャクト。



② 母親


A 山羊座ラグナの場合、4室(母親)に金星(芸術)が在住し、木星と月がアスペクト。吉星の影響が非常に強い。4室を支配する火星も金星にアスペクトしている。


B 水瓶座ラグナの場合、4室に水星と太陽が在住。4室を支配する金星は木星、月、火星のアスペクトを受けている。



③ 父親


A 山羊座ラグナの場合、9室(父親)に火星と土星の二大凶星が在住。9室を支配する水星はこれまた凶星の太陽とコンジャクト。吉星の影響は見られない。


B 水瓶座ラグナの場合、9室には木星と月が在住し、金星がアスペクト。9室を支配する金星には木星、月、火星がアスペクト。全体的に吉星の影響が強い。



さて、いかがでしょうか?

もちろん、与えられた情報は断片的ですし、今回は他の分割図やダシャーをあえてスルーしているため、確証にまでは至らないかもしれません。

しかし現時点では、僕なら山羊座ラグナに軍配が上がると考えます。

特に9室の違いが大きいですね。水瓶座ラグナだと吉星の影響が大きすぎて、ヒアリングした情報とイマイチ符合しないように思えます。


このように、ざっくりとどちらが「それっぽい」か当たりをつけたら、後はさらに他の分割図を見るなり、ダシャーで過去の出来事を検証するなり、さらに追加の質問を行うなどして精度を上げていく作業に移ります。



また、当然のことながらアセンダントが変われば他の多くの分割図のアセンダントも変わります。D1の次に重要な分割図であるD9(ナヴァーンシャ)も比較してみましょう。


ここで詳細な解説は行いませんので、ぜひご自分で上記の①②③を検討してみてください。

D1で確認できたことがD9でも確認できれば、信憑性はさらに高まります。

逆に言えば、D9でまったく確認できない場合は修正の必要が出てくるわけです。


というわけで、今回は時刻修正への第一歩として、比較的わかりやすいホロスコープでチャレンジしてもらいました。

いつもこんなにスムーズにいくわけではないですが(笑)、時刻修正の雰囲気は感じていただけたのではないでしょうか。


機会があれば、今度はもう少し難しい時刻修正のケースも解説してみたいと思います。

それではまた!


1,4,7,10室の総称。「ヴィシュヌ・スターナ」と呼ばれ、ホロスコープ全体のクオリティを左右する重要なハウス。

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