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アニメ・ゲーム、小説・・・創作における「占星術師」


ゲーム 『アルケミアストーリーズ』の占星術師

今回は箸休め的な(あまり占星術と関係ない)記事です。

個人的な話なんですが、僕はファンタジーものの小説や作品、ゲームが好きです。

1988年に水野良氏の『ロードス島戦記』を読んで以来、いわゆる「ファンタジーもの」に激ハマリしてきました。

また、小説やアニメはもちろんなのですが、やはりその時分小学生だったこともあって、『ドラクエ』や『FF』といったRPGのヒットの影響をモロに受けた世代でもあります。

でも、あまり「占星術師」が登場する作品ってなかったような・・・。少なくとも僕の記憶にはありませんね。

というわけで今回は、創作作品やゲームにおいて「占星術師」がどのように描かれているのか、ふと気になったので調べてみました!

小説『英雄の占星術師』



で、調べてみたものの、やはり予想以上に少ない・・・。というわけで日本の小説で見つかったのは、このシリーズ(華宮らら作・ルルル文庫)だけでした。

<あらすじ>

運命を変えると評判の美貌の占星術師レヴィットは、破落戸(ごろつき)に絡まれているところを海軍将校アーツに助けられる。けれど、一見気さくなこの男、破落戸よりずっと質が悪かった! 一方的に、能力を見込まれてしまったレヴィットは、半ば無理矢理、中央で出世を狙うアーツの野望に協力させられて――!? 海洋国家レインフィールドで、大胆不敵な艦長&甘く怜悧な占星術師コンビに待ち受ける試練とは!? 華麗なる男たちの恋と野望の海洋ロマン!!

(小学館HPより)

読んだことないですけど、なんかハーレクィン❤️的な雰囲気が漂ってますね・・・。でも男二人が主人公という、この手の作風では珍しい設定。

天球儀(宇宙をかたどった模型)の近くに座っている超絶金髪イケメンの彼が占星術師レヴィットさんなのだろうか。

解説によると、レヴィットさんは「情報、知識、そして観察を基に占いをおこなう”占星術師”」とのこと。

実際にこのレヴィットさんがどんな占星術を使うのかわかりませんが、まあインド占星術ではないだろうなぁ。とにかく読んでないのでわかりませんが、まあ使うとしても西洋占星術のトランジット※1ホラリー※2みたいなものでしょうね。

もし読まれた方がいたら、感想教えてください!

ゲーム『ファイナルファンタジータクティクス』

こちらはプレイステーションで発売されて絶大な人気を博した『FINAL FANTASY TACTICS』で登場する占星術師オーランさん。意外にもゲームで「占星術師○○○」という肩書きで登場するキャラクターは彼だけでした。


このゲームは敵軍、味方軍に分かれて戦うシミュレーションRPGなのですが、登場人物たちは「ナイト」「黒魔道士」「シーフ」など、さまざまなジョブ(職業)に就くことで、そのジョブに見合った戦い方ができるのが特徴です。

ゲーム中では「占星術師」の能力は魔法使いに近いんですよね。

・・・まあ、そもそも占星術師は前線で戦うことはないと思いますけど。

インド占星術でもコータ・チャクラという、攻城戦に使っていたと伝えられる予言テクニックが残されているみたいですし、僕も占星術が戦争に使われていたのは間違いないと思っています。

でもまあ、それは戦闘に突入する前の下準備のようなものですよね。実際に局地戦に突入したらもう占星術師の出番はないでしょう。

なので、ゲームに登場させるとしたら、どうしても「星を操って敵に隕石の雨を降らせる」「時の流れを支配する」みたいな超能力者的なイメージになるんでしょうね。実際には、占星術はちまちま計算したり、地味な作業ばかりですが・・・。

ちなみにゲームでは他にも、『FINAL FANTASY XIV」『星のドラゴンクエスト』『アルケミアストーリーズ』などに占星術師が登場していました。

海外SF小説『占星師アフサンの遠見鏡』

・・・恐竜?

これも読んだことないんですが、海外のSF小説に登場する「占星師」ということです。

<あらすじ>

人類同様の知性をもつ恐竜キンタグリオ一族は、世襲制の国王のもとで中世ヨーロッパ的な文明社会をきずいていた。アフサンは見習い占星師。宮延占星師の弟子として勉学にはげむ毎日だが、神を絶対的なものと考え、森羅万象を非科学的に解釈する師の教えに不満を感じてもいた。そんな彼が最新発明品の“遠見鏡”を手に観察をはじめたとき、その眼前に開けた新しい世界観とは。真実を求める少年恐竜の成長を描く冒険SF。

(Amazonの商品解説より)

解説を読んだだけではよくわかりませんが、とりあえず知性が発達した恐竜たちが主人公ということみたいですね。

世界観としては「地動説」が唱えられ始めた頃の、宗教VS科学の感じなのかな。たぶん、アフサンの信じる占星術は、旧態依然とした非科学的世界の象徴ということなのでしょう。

でも、本の内容を見てみると、「科学」に対するわかりやすい説明とか、非常に緻密に練り上げられたオリジナルの世界観とか、正直「なんか面白そうだな」と思いました。

なんだかんだでフィクションは面白ければOK!というわけで、機会があれば一度読んでみようと思います。

占星術師が登場する作品は、やはり少なかった


というわけで、思いつきで調べてみたものの、やはり想像以上に少なかった・・・。

やっぱり、知名度とは裏腹にその実態はほとんど知られていないということなんでしょうね。個人的に、もっと創作作品で活躍する「占星術師」たちを見てみたいという思いはあります。

考えてみれば、陰陽師なども本来は天文観測や暦の作成といった、地味な仕事を日々こなしていたわけで(陰陽師=インド占星術師という説もある)、それが現在につながる「退魔師」のイメージが生まれたのは、やはりフィクションの力が大きいですよね。

『陰陽師』(原作:夢枕獏 漫画:岡野玲子)

多少は荒唐無稽でもいいから、かっこよく活躍する「占星術師」を観てみたい!

ということで、まだまだマイナーなインド占星術ですが、今後の展開に期待です

ヽ(;▽;)ノ

※1 実際の天体の運行とホロスコープを照らし合わせて運気を見る技法。

※2 質問されたその時間、場所でホロスコープを作成し、占うテクニック。西洋占星術では「ホラリー」と呼ぶが、インド占星術では「プラシュナ」という呼称が一般的。

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