星座と【五大元素】のヒミツ
今回は、五大元素と星座の関係についてご紹介します。
星座についてはこれまであまり語ってきませんでしたが、それはあまりにも「星座占い」なるものが世の中を席巻しているため、あえて封印しているようなところもあります。
でも、ホロスコープを構成する一要素である以上、やはり星座はとても大切です。僕が星座で重視しているのが、たとえば「魚座は芸術に関わる星座で、想像力豊かな性質を与え・・・」というような固有の象意ではなく、その分類です。
星座の分類法には、大きく次の三つがあります。
Ⅰ. 二区分(陰陽)
Ⅱ. 三区分(活動・不動・柔軟)
Ⅲ. 四区分(火地風水)←今ココ(´・_・`)
今回は、この分類法のうち、四区分について解説します。
五大元素とは?
『魔法騎士レイアース』より
アーユルヴェーダに通じている方なら、この五大元素という考えはなじみ深いものかもしれませんね。
五大元素とはその名の通り、世界を構成する「空・風・火・水・地」の五つの元素のこと。ここでは深く突っ込んだ解説はしませんが、これらはパンチャ・マハーブータと呼ばれ、それぞれ固有の性質を持っています。
空(アーカーシャ)
万物の根本を司る。ここから風が生じ、それぞれの元素へと発展していった。
風(ワーユ)
空に動性が加わり、風が生じた。思想、コミュニケーション、合理性などを象徴する。
火(テージャス)
風に激性が加わり、火が生じた。創造性やエネルギーなどを象徴する。
水(アップ)
火に重性が加わり、水が生じた。感情や流動的な気質を象徴する。
地(プルットゥビィ)
水に暗性が加わり、地が生じた。計画力や安定性、構築力などを象徴する。
このうち、「空」に関しては万物が生じる根本のようなものなので、星座の性質には関わりません。残りの四元素については、それぞれ対応する星座が割り当てられています。
四元素を可視化したホロスコープ。
「火・地・風・水・・・」と、元素が順番に配置されているのがわかると思います。
ちょうど三周することで、12星座が構成されているわけですね。
たとえば、ラグナが牡羊座ならラグナは火の性質を帯びることになり、月が天秤座なら、その月は風の性質を帯びることになるというわけです。
四元素がホロスコープに与える影響は?
練習問題です。
こちらは名優アル・パチーノさんのホロスコープですが、どの元素が強いといえるでしょうか?
それぞれの元素に在住する惑星(ラーフ・ケートゥ除く)を数えてみると、
火:3
地:2
風:0
水:2
という結果になりますね。つまり、アル・パチーノさんは火の要素が強く、地と水はまあ普通、風にいたってはひとつも惑星がないため弱い、ということになりそうです。でも、ラグナとラグナ・ロード※の月が水の元素だから、水も強いと言えそう。
では、この結果から言えることは何なのか?
正直、わかりません。
あくまで四元素はホロスコープのひとつの要素でしかないし、これを性格や病気の診断に結びつけるためにはアーユルヴェーダや医学の知識も必要になるでしょう。
というわけで、僕も鑑定ではあまり四元素のことは考えていないです。
ただ、少しだけ考察してみると、アル・パチーノは極度のヘビースモーカーとして知られ、その影響で肺炎も患ったことがあるそうです。
アル・パチーノのホロスコープで弱いのは風。風は消化や流通を象徴するため、肺という臓器に結びつきそうだな、と考えることはできそうです。
でも、まだ想像に過ぎませんね。
ただし、四元素は分割図の計算法や、プラシュナなどでは明確な役割や意味合いを持ちます。
というわけで、今回はホロスコープと五大元素の関係についてご紹介しました。
よければ、みなさんもご自分のホロスコープを見てみてください!
※ラグナの星座を支配する惑星のこと。リーディングを行う上で非常に重要な役割を果たす。