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インド占星術で見る新型コロナ騒動②



本記事は去年の4月に書いた「【プラシュナ】インド占星術で見る新型コロナ騒動」の続きです。

いわゆる「コロナ禍」に関する僕の意見はたびたび述べてきましたが、それは一年経った今も全く変わっていません。過度な自粛要求で国民生活を締め付けるのは本当にやめてくれと思っていますが、この記事を書いている段階で緊急事態宣言の延長がささやかれているのも事実・・・。


前回はプラシュナで事態の趨勢を占いましたが、今回は日本建国図とヴァルシャファラを使って日本国の命運を見てみたいと思います。




日本国は今、ダシャー・チッドラ期




今回も清水俊介先生の時刻修正した日本建国図とダシャーを使用します。

日本は今水星土星期。水星期の最後のアンタルダシャー、つまりダシャー・チッドラです。

ダシャー・チッドラの意味は覚えていますか?ひとつのダシャーから次のダシャーへと移る転換期で、激しい環境変化が起こるとされている時期のことです。 (「【対面鑑定】そこは、運命と運命の境界線。ダシャー・チッドラには何が起こる?」参照)


去年の3月からダシャーチッドラ。まさに日本において新型コロナが大きく社会に影響を及ぼし始めた時期です。


つまり、日本は今急激な環境変化にさらされている。それは2022年を超えてもなお続くでしょう。

では次のケートゥ期は日本にとってどういう時期になるのか?


ひとつは、前も述べましたが慢性的な金欠です。財政の悪化。特にナヴァーンシャにおいて、ケートゥは12室(支出・損失)に位置しており、8室を支配する土星によって傷ついています。


一年前の記事でも「財政が最も脅かされている」と書きましたが、現在明らかになってきているのは経済問題や家庭状況の悪化から急増する自殺者の問題です。



8室惑星集中=社会不安?



さて、今回はヴァルシャファラというテクニックで日本国の命運を検証してみます。

ヴァルシャファラとは別名「ソーラーリターン」とも呼ばれ、太陽が元の位置に帰ってきたタイミングでホロスコープを作成し、一年ごとの運気を占う技法です。


上の図は2020年4月からの一年間を占うヴァルシャファラチャートです。

ここで細かくホロスコープを読み解くことはしませんが、一点注目してもらいたいのが8室の惑星集中

8室の山羊座に火星、土星、減衰した木星が集中しています。


8室の惑星集中は一般的に良くありません。個人のホロスコープでも病気や悩みをあらわしますが、マンデーン(政治)においても疫病や大量死をあわらすBADなハウスです。




2021年度のヴァルシャファラ。やはり8室惑星集中。コロナ禍はまだ続きます。

5室が土星火星によって傷ついており、子供や教育・芸術といった分野に関する深刻な影響が懸念されます


特徴的なのは2020年、2021年の8室集中。 では過去の日本において(1952年以降)、こうした8室惑星集中が起きた年はあったのだろうか?気になって調べてみたところ、一回だけありました。



それは2002年4月からの一年間。

なんと、現在の新型コロナウイルスの前身であるSARS(重症急性呼吸器症候群)が世界的に流行った年です。 ただし、SARSそのものは日本国において猛威を振るっていません。

また、よく指摘されることですが新型コロナウイルスによる死者は日本においてこの一年で4000人程度。死者数毎年一万人とされるインフルエンザに比べて半分にも満たない。


つまり、8室惑星集中はそのまま大量死をあらわしているのではなく、恐怖による社会不安といった状況を反映しているといえそうです。




最後に2022年度のヴァルシャファラを見てみましょう。5室に吉星が集中しており、一見これまでより良く見えるかもしれませんが、実はこの年が一番悪いのではないかと思っています。

確かに子供を取り巻く環境は改善され、研究・芸術分野における受賞など華々しい出来事もあるかもしれません。

しかし、6室(負債)と4室(国土)が深く傷ついています。破壊された経済活動の影響が深く影を落としている様子がうかがえます。



ということで、今回は日本建国図とヴァルシャファラを使ってコロナ禍の趨勢について見てみました。

僕は今現在日本に起きている変化を百年に一度の国難だと捉えています。

しかもそれは自然ではなく、あくまで人間の手によって引き起こされたもの。

これからも自分自身の立ち位置や思想を明らかにするために、コロナ禍については引き続き考察していこうと思っています。


それではまた!

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